僕はネガティブだけど、それなりに充実した人生を生きたいと思う。

「ネガティブ」で片づけず、自分の観察を続けたい。

人見知りには、もはや必読の書。『斎藤一人の道は開ける』

 

今日は久しぶりに読書感想文を書こうと思う。

 

人見知りが対人関係において上手いこと自分を表現できないのは、ひとえに『人に嫌われたくないから』ではなかろうか。

 

後ろ指さされたらどうしよう。不快な気持ちにさせたらどうしよう。

 

そういった過剰な恐怖が、人見知りを小さく小さく押し込んでいく。

 

しかし世の中には、そういう角も無く八方美人に振る舞う人をそもそも嫌う人間だっている。嫌われないための行動で嫌われるとは。

 

考えれば考える程疲れてくるロジックだ。

 

そういう悩みを抱えている方には、きっとこの本に書かれている内容が強く響くと僕は感じる。

 

以下仔細である。

 

 

  

それがコチラ。著者についてや、『斎藤一人』って誰?という話は、今回割愛。

 

書いてある内容をすごく乱暴にまとめれば、以下の要素に落ち着く。

 

①本当の意味で人に好かれるコツ

②自分が主体となる人生を掴むコツ

 

 

本当はもっと多くの学びが書かれているのだが、根本原理はこの辺である。

 

とはいえ、勿論『八方美人であれ』とかそういう身も蓋もない教えは書かれていない。

 

何なら、『そんなので良いの?』というくらい、実践も容易なものが大半だ。(ただし実践が容易だからといって、継続が簡単ではないのはご承知おきをば)

 

また、著者が一人さんにレクチャーを受けている様子をそのまま書いている文体なので、堅苦しくなく、すいすい読めるのも有り難い。(対談形式みたいな感じ)

 

驚くことに、読んでいくうちにどんどんと心が軽くなるのが分かる。如何に自分がこの世の中に緊張しているかが良く分かる。

 

同時に、対人関係においては、過度に肩の力を入れて、自分を犠牲にして考える必要なんて全く無いということも。

 

―ここで終わっても良いのだが、せっかくなので僕の中ですごく学びになった内容を少しご紹介。

 

僕らが自分に欠けていると感じてやまない『魅力』について。

 

本の中では、『与えれば与える程増えて、奪えば奪う程減るもの』と言われている。なるほどと思う。

 

例えば、仕事で手柄を立てたとき、それを誰かのものにできる人は『魅力』が増す。これが与えるということ。

 

逆に、人の手柄を奪い取り、自分のモノにする人は、『魅力』が激減する。これが奪うということ。

 

具体例を思い浮かべれば、すごく腑に落ちる。人に好かれるコツは、ここまで簡単なのかと、良い意味で拍子抜けする。

 

また、『夢』についても書かれている。

 

昨今、『夢を持て!』とあちこちで言われる。しかしその言葉は、『夢が無いとかダメ人間だぜ』という嘲りに変換されて聞こえる。

 

それについての持論もある。『夢が無ければ、なんにでもなれる』というものだ。

 

豊かになった世の中においては、得てして『夢』のレベルが高くなる。何かで一位になるとか、数値を叩きだすとか、そんなである。

 

そういうのは概して叶わないものだ。競技者の母数と、金メダルを取る人数の比率を考えてみれば一目瞭然である。

 

だからこそ、下手な夢なら持つ方が苦しくなる―というわけである。

 

人見知りが人見知り打破を夢見るのも、それに近い話。一人さんが提唱する夢は、『すぐに叶うもの』だという。

 

例えば誰かを笑顔にするとか、今いるところから1つ上のところを夢にすると良いという。

 

そうすれば毎日夢が叶うと述べていた。そう考えると、不思議と心が躍る気がする。

 

―と言う風に、真の意味で人に好かれるコツ、人生を楽しくするコツ、魅力や夢の正体といったものがたっぷりと書かれている。

 

誰もが知りたいと思っているものの、意外と誰も教えてくれないテーマたち。それが分かりやすく、読み易い言葉で書かれているという意味でも良書である。

 

尚、著者は7回読むことを推奨しているが、文体が非常に軽いため、全く苦にせず実践することが可能だ。

 

人見知りにおいては、ここにある教えはもはや必読のレベル。ぜひ手に取って読んでみてほしい。