僕は体質的に、酒を飲めないというワケではない。
つまり、割と飲める。
飲むとどうなるかと言うと、なんと人見知りが治る。
女の人にも平気で話しかけれるし、全く違う団体の先輩や後輩でも、一回り年齢が違うおじいちゃんでも、平気になる。
元々がヘタレな為、酩酊していても、セクハラとかの類をしたことは一切無いらしい。
有難いことに、酒癖が安心できる人と言われたこともある。
そして先輩からは、「もうお前四六時中酔っとけ」と言われたこともある。それくらいあっさり治るのだ。
ならば、酒の力に頼れば、人見知りはおそるるに足らないのか。
これに関しては、結構バカにならない副作用があると思うので、手放しでは喜べない。
今回はそういうお話。
確かに、僕は酒を飲めば人見知りは治る。結果、色んな人に話しかけれるようになり、人脈が増える。良いことづくめだ。文書にすると、だが。
だが、初対面の場が酒の席というのは、思い返せばそうそう無いような気がする。
「シラフだと上手く話せないから、酒の席で挽回すればいいや」という考えだと、第一印象が良くない方向に流れる気もする。
やはり、まずはこういう面でも、酒ありきのコミュニケーションは考え物だ。
それにそもそも、その人が酒の席に出るかもわからない。
そして運よく酒の席で関係を築けても、その数が一晩で10人以上とかになれば、酔いもあって詳細に覚えるのは不可能に近い。朝になって電話帳を見て、誰だっけと思った事は何回もある。酒ありきの関係性は、どうにも希薄になってしまう気がする。理想を言えば、シラフで仲良くなって、酒席で深めるという感じだろうか。今まで仲良くなった人も、このパターンが実際多い。
最悪のケースが、酒癖が悪い場合だ。人が悪いならこっちが我慢して、フェードアウトすれば済む話だが、自分の酒癖が悪いならそうはいかない。酔って気分良くなって記憶を飛ばし、朝起きれば全員から敬遠されてる・・・。なんてのは、全く持って笑えない。飲みニケーションとやらを良しとするかは、自分のアルコール耐性と酒癖を考慮に入れるべきだとつくづく思う。
人見知り打破に、確かに酒は心強い。
だが人見知り”だけ”ならまだ良くても、そもそも人と意思疎通を図るのが下手くそだと、人見知りという隠れ蓑が剥がれることによって不都合が多くなるのも事実。
ただの人見知りだと思っていたけど、酒飲んで開放的になると、実は言葉の節々が皮肉屋だったとか、ナチュラルに人を見下すタイプの人だったとか、悲しい話だけど何回かある。
やはり人見知りを言い訳に、それを改善する勉強から逃れるワケにはいかないんだなと、変な角度から再確認する次第である。
幾何学じゃないけど、人見知り打破に、王道はないっぽい。
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