前回の記事で、自分ルールという『判断基準』をたくさん持つと、かえって自由になった、という話を書いた。
hitomishiriteki-jinseikun.hatenablog.com
僕に関しては事実その通りであり、どんな事柄も、ルールに合う合わないでパッパと処理できれば、それだけ時間などを節約できる。
悩む時間を少しでも取ると、他者との意思疎通を回避したがる僕気質の人にとっては、この上なく有用なツールの一つではなかろうか。
では、その『判断基準』もとい『自分ルール』ってヤツは、どう作っていけばよいのだろうか。
今日は具体的な内容について書いていく。
損かトクか、という感覚をつけよう。
僕は一応、経済学部を出ている。(まぁ在学中に勉強したそれはほとんど覚えていないけれど)
そういうバックボーンがあるせいかは知らないが、僕は物事を考えるとき、『投資』と『リターン』というのを結構意識する。
以下、僕の中の定義である。
『投資』とは、とあるアクションや決断に注がれる時間・労力・カネなどのこと。
『リターン』とは、ざっくり言えば投資に対する見返りのこと。
そして、僕は行動を起こすときに、
「自分の中で『リターン』が『投資』を上回らないものは切り捨てる。」
という、根本の判断基準を持っている。
例を挙げる。
僕は、洗濯こそ自分でするが、乾燥は絶対にランドリーにブチ込む。料金は12分100円×3なので、いつも300円を週に一度払っている。
何故か?
僕にとっては、「洗濯ものを干す、乾くまで待つ、取り込むという動作は、300円より高いから」である。
言い方を変えると、「300円で洗濯ものを干す~乾かすまでやってくれるシステムがあるなら、そっちを使った方が、時間と労力の節約という面で『トク』だと考えているから」である。
意味は分かるだろうか?
もう1つ例を挙げる。
たまに自炊をするのだが、僕は野菜以外の材料は、
『冷凍された肉などをまとめ買い』
することにしている。
正直自分の中で、肉の鮮度というファクターはどうでも良く、大事なのは安さである。
僕の知っているスーパーでは、鶏肉が2㎏800円しないくらいで買えるときもある。確か産地はブラジル。
僕にとっては産地もどうでもいいので、生の肉よりこちらを選ぶ。
鮮度の良い肉を買うことで出ていくおカネは、得られる満足感より高い。
まぁつまり、僕にとって新鮮な生肉のリターンは、投資を上回らない、という話である。
だから僕は生鮮の肉を,もう2年くらい買っていない気がする。(友人交えたBBQとかを除けば、だが)
どうだろうか。
めんどくさい思考、あるいはぶってる(笑)思考、いやはや冷たい思考だとか思われただろうか。
それか、「いやぁ、難しい・・・」と思われたかもしれない。
損かトクか、という考えに数学的知識は別に要らないのだが、そういう計算チックなのにアレルギーな人もいると思う。
ということで、もっとシンプルな自分ルールの作り方にも、以下で触れていく。
『メンドクセェ』を回避するために・・を考えよう。
僕はかつて、電話が嫌い過ぎて、大抵のことをメールやLineで済ませようと頑張ってきた。
しかし最近は変に責任を与えられて、どうしても赤の他人に電話をしなければならない場面が増え続けている。
精神がすり減る日々である。
だから考えた。
『電話を無視してほったらかしたらどうなるだろう?』・・と。
「無視する→ご家庭がイライラする→クレームの電話がくる→平謝り→会社に損害→僕の責任・・・」
で、思うわけで。
「あー、死ぬほどメンドクセェ。」
電話を無視したあとのメンドクサさは、明らかに”今すぐ”掛けないことのメンドクサさを上回る。
・・じゃあ、今すぐ電話しとくかぁ。
と、自分で納得してから、僕は最近電話に臆さなくなった。
ということで、とある事柄があった時に、
「したとき」のメンドクサさと、「しなかったときのメンドクサさ」を考えて、よりメンドクサい方を”しない”と決めるのは、結構有用だ。
細かいところで言うと、約束事のアウトラインがぼんやりとLineで投げられたら、僕はすぐに日程・人員といった仔細を決めにかかる。
こういうのは経験則上、ふわふわしたまま考えていくと、おいおい立ち消えるか、直前で大慌てすることになる。
メンドクサい。
また、自分が気になったこと、かつ数分の手間で終わることは、優先順位を繰り上げて即刻対処する。
ゴミ捨てとか、資料印刷とか、その辺。こういうのも、気付いた手前、頭の片隅に残る。業務に集中しきれないので、メンドクサい。
普段無意識でやっていることも、こういう定規を当ててみれば見方が変わる。
損やトクという考えが肌に合わない人は、メンドクサいかそうでないか、で考えてみるのもきっと一助となる。
一応、デメリットを載せると。
といっても、やはりデメリットに当たる部分は載せる必要がある。
まず、滅茶苦茶疲れる。当然か。
決断が速くなるのはいいことかもしれないが、その分行動も増える。
昨日は久しぶりにバタンキューを経験した。ひとえに仕事のし過ぎかもしれないけれど。
他には、自分に仕事を背負いこみがちになってしまうくらいか。
パッパと決めることを続けると、コイツに仕事を投げとけば良いかという信用も得られる。
良いか悪いかは別にして、仕事が増える上、人に振るより自分でやる方がラク(つまりトク)と考えてしまう僕なので、精神がアップアップすることもある。
“ある程度”まで溜まってきたら、人に依頼する。
という自分ルールも作ろうと思っている。
ある程度がどの程度なのかハッキリしないと、結局僕は抱え込む。メンドクサい。
こういった注意点は一応覚えておくと良いかもしれない。
意識するだけで、結構変わる。
終わりに。
ビジネス書とかに出てくる成功者の中には、自分ルールが極めて多い人もまた、多い。
例えば、起床時間はもとより、朝の時間の使い方も正確に分かれているとか、そんなレベルのルールなのだ。
無論、そこまでしろとは言わないし、自分自身がそこまでしたいとは思わない。
あくまで、僕は自分の生き方をシンプルにして、なるべくラクに暮らしたいというのが根本だ。
人見知り程、やはり人の顔色はとても気になる。評判もまたとても気になる。一挙手一投足にまで気を配ると、つまり何もできなくなる。
だからこそ、『ルール』だから『やる』。
というルーティンにした方が、結果生み出せるモノの総量は増える。
人見知りから逸脱していると見えて、実は人見知り程有益なツール。
自分ルール。
ぜひ、取り入れて、実践してみてほしい。
無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21 ひろゆき 大和書房 売り上げランキング : 3159 Amazonで詳しく見る by AZlink |