僕はネガティブだけど、それなりに充実した人生を生きたいと思う。

ネガティブすぎて人生を浪費した結果、見えるようになった世界を言葉にしたい。

従順なだけでは奴隷となる。仕事などにおける『切り返し術』は、しっかり予習しておこう。

ネガティブという自覚があればあるほど、滅私奉公だとか、自己犠牲に活路を見出そうとする。

 

『人のやりたがらないことを、逆に率先してやりましょう!』

 

『自分の仕事を終わらせて、他人の仕事を手伝いましょう!』

 

こういうメッセージがえらく尊いものに聞こえ、実践することに悦びを覚える。

 

そして、誰かが、『あいつ頑張ってるな』という評価をくれることを夢にみて、今日もまた身を削る日々。

 

こういう側面を僕は否定しない。人格者は、縁の下で頑張る人間を認めてくれるだろう。

 

だが、現実は甘くない。

 

大抵は、ネガティブかつ自己犠牲精神豊富であれば、やはり『便利なヤツ』と思われがちだ。

 

たまに『ちょっと無理っす』とでも言おうものなら、『いいからやれ』『みんなやってる』『若いんだから何とかなる』という胃袋が酸っぱくなる根性論で返されたり。

 

疑問点があって訊いてみると、『自分で考えろ』と返されたり。

 

最初はこの理不尽を、こみ上げる涙とか怒りとかと共に飲み込めば済む。

 

しかし、疲労が蓄積するとこうもいかない。命に関わる場面になる前に、ここは防いでおかねばならない。

 

従順なだけでは奴隷となる。

今日はこういったシチュエーションの回避術と、その大切さについて述べていく。

 

 

  

『返答の仕方』にもコツはある。

 

 

例題。

『この資料、作っといて。』と言われたら、何と返すのが正しいだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

危険な回答は、『分かりました』である。

 

依頼主の頭が切れる場合、翌日とかに『できた?』とか何とか聞いてきて圧をかけて、他の雑事よりも優先させて資料を作らせる手口もある。

 

次に危険な回答は、『無理です』だ。

 

二つ返事で拒否されると、やっぱりどうしてもあまり面白くない。そう取られる。

 

では、どう答えれば、一番自分に優しいのか。

 

僕は、『期限はいつまでですか?』と必ず聞く。

 

明日とか無茶なことを言われたら、『簡単なものでも良いですか?』と、負担を減らす。

 

結構ゆとりがあったら、『7割出来たら一旦送ります』とかで期限を確定させる。

 

相手の依頼を無条件で飲み込むのも突っぱねるのも考え物だ。これくらいの駆け引きは、人見知りだろうと会得しておきたい。

 

もう1つ例題を挙げておく。

 

『自分で考えろ!』とか、『任せるわ』という放任の言葉と共に仕事を振られたら、どう対処するのが良いだろうか。

 

 

 

 

 

危険な回答は、それを真に受けて本当に我流でやることだ。

 

たぶん、完成させたら何だかんだ指摘が入り、オリジナルな部分は消える。

 

こういう依頼をする心理は、結局のところ細かい指示を出すのが面倒なだけなのだろうと思う。

 

でも、完成品にはしっかりと自分の色をリクエストする。作る側として、たまったものではない。

 

僕の職場では全く無いが、超絶器が小さい上司にぶち当たると、最終的に手柄ごと横取りされるという事例も聞く。

 

では、どういう保険をかけておくべきなのか。

 

それは、できれば第三者がいる場において、『こうこうこういう方法で取り組みます。』と勝手に報告することだ。

 

この一言の力は大きい。

 

『何故俺に相談しなかった!』

『自分の頭で考えろ!』

『勝手なことをするな!』

 

といった悪魔のセリフ全てを封じている。

特に、第三者の目は大きい。

 

方法を伝えているのに、上記のセリフを吐いている人をもし僕が目撃すると、『うわー』と冷ややかな目線を向けてしまう。

 

そこまでひっくるめた力が、ただ返答を変えるだけで得られるのだ。

 

これはオイシイ。

 

・・・といった具合に、自分の身を守るための駆け引きは、言葉一つの使い方によって大きく左右されるものだ。

 

しかし、これをいちいち実地で経験し、咀嚼し、練り上げていくのは、かなり不毛である。

 

自分なりの方法が出来上がるまでに、心のHPが相当削られること請け合いだ。

 

となればどうするか。

 

実は、この手の方法論がまとまった本は、結構前から存在しているのだ。

 

僕の推薦図書。

 

 

学生の頃、タイトルで一発購入したシリーズがある。

 

これらだ。

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押し付けられる理不尽は、カタギの世界の比ではない。

 

暴力に訴えれば警察に逮捕され、脅迫の言葉を吐こうものなら、それはそれで通報される。

 

暴力や脅迫のセリフを使わずに、如何にして同業者から、カタギから、そして上から実を取るか。

 

そういったノウハウを、ビジネス社会におけるシーンでの使用法と共に紹介している本だ。

 

当然、『正しい暴力の振るい方』『効果てきめんな殺すの言い方』みたいな物騒なのは、全く無い。

 

あくまで、駆け引きのコツ、返事を濁す相手への対処といった方法論のまとめである

 

購入時はバリバリの学生だったため、実のところ『ふーん』程度で終わっていた。

 

しかしいざ社会に出て、様々な理不尽が降りかかってくるのを経験するうちに、これらの武器の力をひしひしと感じている。

 

当たり前なのだが、本を読んだだけで吸収できるほど、どんな方法論も甘くない。

 

あくまで知識として入れたうえで、現実社会の適する場で実践する。

 

経験、改善、そしてリトライ。

それを繰り返すことで、方法論が自分のキャラにあったやり方で定着していく。

 

―と僕は思うのだが如何だろうか。

 

文字数が少なくまとまっており、慣れてくれば30分ちょいで1冊読むことも可能だ。

 

『こういう時どうするんだったっけ』みたく、参考書として使うのも良い。

 

コスパと実用性に優れた良書だと思う。

 

終わりに。

 

 

『倍返し!』『痛い目にあわせる!』といった感情が功を奏するのは、ドラマの中だけだ。

 

大抵上記のことが出来ても、新たな敵やしがらみを作って、結局汲々とした状況が変わらないなんてザラである。

 

人見知りでネガティブだからこそ、誰かにすり寄りたい気持ちはとても分かる。

 

分業で成り立っている仕事というものにおいて、全てにイエスということでしか市民権を得られないと思う気持ちも分かる。

 

でも、その先に待っているのは、主体性とか、健康とか、そういったかけがえのないものの喪失だ。

 

それらを守るためには、守り方を知らなければならない。

 

そしてその守り方がいつでも学べる環境にあるのだから、学ばない手はない。

 

かくいう僕も、割と最近まで、仕事のついでついでで、雑多な業務が雪だるま式に膨らんできた状況にあった。

 

その時は、手をちゃんと打った。

 

更なる仕事を振られたら、代わりにこちらから別の仕事を振り返し。

 

期限を勝手に詰められたら、『日程的にかなりキツいので、少々粗くなります』と反撃し。

 

評価も主体性も健康も守りながら、その一番しんどい時期は無事に終わった。

 

やはり、従順なだけでは奴隷となる。

 

これを肝に銘じ、僕はこれからも、棘のある人見知りとして頑張る所存だ。