僕はネガティブだけど、それなりに充実した人生を生きたいと思う。

「ネガティブ」で片づけず、自分の観察を続けたい。

大事と言われるが、よくわからない。『自分の芯』の作り方。

一本『芯』が通っている人間は強いとされ、あらゆる場面において理想的だの模範的だのと言われることが多い。

 

例えば、信念を変えない人だとか、納得できないことに対し断固としてNoを突きつけられる人だとか、呼び方に関しては枚挙に暇がない。

 

一方僕はどうなのか。

 

僕は他者との軋轢を避けたいがため、自分の思いは簡単に曲げる小心者だ。譲れない何かはあるにはあるけど、本当に最後の最後である。

 

また、過剰な自意識のせいで、自身の価値観をあまり発表する場もないわけで。ネガティブが『芯』という抽象的なものを作るのは大変である。

 

今日はそれの考え方をちょっと変えた、僕なりの『芯』というものの定義を述べようと思う。

 

『人に流されまくるなぁ』とか、『自分の価値観とか固めたいなぁ』とかお思いであれば、参考になるのではと考えている。

 

では、以下『続き』に述べていく。

 

 

  

僕が考える『芯』というヤツについて。

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『自分が持っている価値観の内、言葉でハッキリと誰かに伝えられるまでに考えられたモノ』が、僕の思う『芯』である。

 

例えば、大体の方は、『何となくイヤ』とか『何となく好き』という事柄を大量に持っていることだと思う。

 

そういうものの内、『こういう理由で、俺はこれが好き(嫌い)なんだよね』とハッキリ言えるモノこそ、その人の『芯』ではないだろうか。

 

『脳内でふわふわしている価値観』が言語化されたとき、僕はその人の『芯』が出来上がるのではと考えている

 

―かなり論が抽象的になってきた気がする。

 

ではせっかくなので、どうすればフワついた考え方を、具体的なそれにまで落とし込めるのか。そのやり方を次にご紹介する。

 

抽象を具体に変えるには。

 

とりあえず、僕の中で『なんとなく』持っている価値観の内、自分でもイマイチ言葉に出来かねているものを例に取って考えてみよう。

 

最近何だかんだで彼女が欲しいのだが、僕の理想像は、世間一般の『カップル』だとか『彼女』の定義から、大きくズレているという自負がある。

 

何せ酒席でどれだけそれを語ろうとも、『変だな』『こじれているな』『そんな人おらんと思う』とばかり返されてきたからだ。

 

伝わるように話すのはかなり難しいものだ。せっかくなので、ここで具体的な説明にまで落とし込んでおくことにしよう。

  

①箇条書きで並びたてる。

 

まずはとにかくふわふわしている考えを取り出す必要がある。だからまず、自分に一切のセーブを掛けず、思っていることを大量に書き出してみよう

 

コツは、制限時間を短めにすること。だらだら考えても、案外出てくるものではない。

だから僕も、以下の要素を3分で考えて並べている。

 

自分の価値観を押し付けない。頻繁に連絡をしなくても平気。極端なお節介焼きではない。アウトドアに抵抗は別にない。女の子女の子していない。年齢は±3。別に僕を男として意識しなくても良い(むしろしてほしくない)。一緒に居て干渉しない(お互いに)。酒は飲めた方が良いけれど、別に飲めなくても構わない。テレビゲームに抵抗がない。

 

どうだろうか。ワガママというより、色々なものがこじれ倒した末路にしか思えない。

 

さて。こんな風に要素を並びたてたら、次の段階に入っていく。

 

②似たものを統合する。

 

次に、自分が吐き出したものの内、『統合できそうなもの』をまとめていこう

 

『統合できそう』とは、接続詞を補えばひとつの文に出来るだとか、結局同じことを言っているだとかで判断すると考えやすい

 

これを基に、上のカオスをまとめたらこうなった。

 

・極端な世話焼きもなく、価値観の押しつけもない、淡泊な年の近い人。

・インドアもアウトドアも、3回に2回くらいは僕の変な提案に乗ってくれる。

・男女の関係というより友達の距離感の延長線上にお互いある感じ。

 

結構シンプルになってきた。

 

この時点で足したり引いたりしたい何かが閃けば、その都度修正して構わない。(僕も少し修正している)

 

ではここまで来たら、最後の2ステップに入っていこう。

 

③要らないところを削りつつ、一文にまとめる。

 

ここは少し難しい。時間はどれだけかけても構わないので、言葉を変えたり削ったりしながら、コンパクトにまとめよう。

 

ちなみに僕の場合は、上記の要素を統合しまくると、

 

友達的な距離感のままでも大丈夫な淡泊な性格で、結構行楽好きな僕の提案に大体乗ってくれる、年の近い人。

 

―と言う風にまとまった。何というか、自分の内面の輪郭がハッキリしてきたことが良く分かる。(同時にかなりこじらせていることも)

 

では、いよいよ最終ステップに入っていく。

 

④『なぜ?』を突き詰める。

 

実はここで作った文には、ある大切な要素が抜けている。それが、何故そう思うかの『理由』である。

 

最後に自分で自分に『なんでこう思うの?』と投げかけて、きちんとした理由も作ればいよいよ『芯』として出来上がる。

 

ここを作るまでに、上記の①~③をまた回しても構わない。じっくりと考えよう。

 

では、僕の思考を、なるべく全て書き連ねてみる。

 

友達的な距離感のままでも大丈夫な淡泊な性格で、結構行楽好きな僕の提案に大体乗ってくれる、年の近い人。

 

↓『なんでそんな人が理想なの?』

 

男女としての意識ありきな関係が死ぬほどめんどくさい。R-18な事柄は無くても全然問題ない。(平気でなければ死んでる)

 

私生活に干渉されることが死ぬほど嫌い。たとえ一つ屋根の下に暮らすとしても、自分の部屋は必ず要る。

 

僕が相手に求めることは、あちこち行きたい僕のパートナー的な位置づけである。

 

しかし性根が遊び人じゃないので、色んな相手とそうしたいかと言われれば断じて違う。(維持がめんどくさい)

 

思うに、同性の親しい友達を『親友』と呼ぶように、僕にとって彼女とは、異性の親しい『友達』の呼び方に過ぎないと思う。

 

そういう程度の関係で良い(むしろそっちのが良い)人は案外居るのではと思う。勿論そういう人は出会いの場にまでは出てこないけど。

 

・・・ということで結構ポンポンと出てきた。

 

後はこれを再び纏め、さっきの文とドッキングする。

 

僕は他者に私生活へ干渉されることが嫌いで、また『彼女』の意味合いも、親しい異性の『名称』くらいにしか考えていない。だから、友達的な距離感のままでも大丈夫な淡泊な性格で、結構行楽好きな僕の提案に大体乗ってくれる、年の近い人が理想である。

 

こうして、また僕に『芯』と呼ばれるものが出来上がった。後は人に話したりなんたりする内にもっと洗練されて、よりシンプルで強力なものに仕上がっていく。

 

ここで挙げたものは、別に『芯』作りに限定した話ではない。

 

イマイチ固まらないアイデアとか、発表資料のアウトラインなど、クリエイティブな物事にも応用が効きやすい方法である。

 

大半が僕の頭の中を書き出しただけの駄文になってしまったが、方法論のさわりだけでも伝わっていれば幸いである。

 

若干尻切れトンボみたいな終わりだが、とりあえず今日はこの辺で。