僕はネガティブだけど、それなりに充実した人生を生きたいと思う。

「ネガティブ」で片づけず、自分の観察を続けたい。

2019年に読んでよかった本をまとめてみる。※読み直した結果やっぱり面白かったのも含むヨ。    

 

2019年が気づけばもう少しで終わろうとしている。相変わらず読書の虫な僕なので、今年も本をたくさん読んだ。

 

ただ、少し新刊を買いすぎだと感じていたので、ここ半年はひたすら持っている本の再読に充てている。

 

以前紹介もした『40秒思い出し方』等を取り入れながら読書をすることで、今一度良書の記憶をハッキリと強めるためでもある。

 

結果、これは大きく功を奏した。何故かというと、新たな発見が大量にあったからだ。

 

最初に読んだときには気付けなかった教え。意味不明だった比喩。その全てが、頭にどんどんと染み込んでくる。

 

そういうわけで、去年以前に買っていたものも含まれるが、改めて個人的な良書を思いつくまま載せてみようと思う。

 

 

  

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

 

今をときめく『堀江貴文』氏の話題作。出所後、全てを失った(ように見える状態になった)当時思うことを、余すことなく書き並べている。

 

大胆な施策を次々と打つ著者の姿が印象的なだけに、前半で自分のコンプレックス等をセキララに吐き出しているのには、かなり驚いた。

 

その上で、『一歩踏み出す』にはどうすれば良いか、とにかく『行動しよう』、『働こう』という強いメッセージがひしひしと感じられる。

 

改めて読み直しても、テンポの良さや内容の衝撃さに気圧され、特に中盤以降はほとんど本を閉じないままに読み終わってしまった。

 

それこそ、立ち止まって思い出すことさえ忘れるほどであった。

 

そして読み終わった後に浮かんできたのは、『もっと楽しく働くにどうすれば良いだろう?』という健全な疑問がまず最初。

 

次に、『なんか、新しいこと始めたいな!』という久しぶりの高揚感であった。

 

日々の生活に閉塞感を覚えたり、満足こそ覚えていないが何をするでもない状態に甘んじていたりする方々に、オススメの名著である。

 

新世界

 

何かと話題になる芸人、『西野亮廣』氏による著作。

 

『世の中が急激に変わりつつある』のはうっすら分かるにせよ、では『具体的に何がどう?』というのが分かる一冊。

 

特に『お金』に関する部分はすごく深く集中し、一気に読み切ってしまうくらい面白く、また衝撃的であった。

 

変わりゆく『経済モデル』の話にも言及されており、そこから『いかに信用を得ていくか』と言う風に論が進んでいく。

 

『信用と経済モデルにどういう関係性が?』と疑問に思った人ほど、色々と好き嫌いせず読んでほしい本である。

 

また、具体的にこの人が取り組んでいることも紹介されており、これまた不思議と『自分も何かをやってみよう!』という勇気も湧いてくる。

 

何かに取り組む一歩がなかなか出ない、そんな人にもオススメ。

 

TED-驚異のプレゼン

 

4年ほど前、とある書評が気になって買った一冊。

 

どういう内容かというと、まず、『TED』という、プロのプレゼンターが一堂に会するイベントがある。

 

その中でもトップの人たちはどんな話し方をしているのかを分析し、彼ら・彼女らに共通する手法や技術を、余すことなくまとめた本だ。

 

実際とても面白く、初めて読んだときは結構一気に読み切ってしまった。以来、今の今まで放置していたのだが・・・。

 

改めて読んでみると、話すことを仕事にしているからか、大変多くの発見があった。

 

そして実際にそれを取り入れて話を作ると、確かに聞き手の反応が違うのだ!これは極めて費用対効果が大きい!

 

例えばユーモアのある比喩を考えてみるとか、ジェスチャーを豊富に取り入れるとか、『言葉にすると』簡単な教えが凝縮されている。

 

サシの会話には向いていないが、大勢を前にした際の話し方について、深い洞察とヒントをくれる、有益な一冊だ。

 

もちろん、講演が仕事でない人にも、【強いメッセージを創るヒントがつまっている】という点でオススメできる。

 

決断力

 

プロの棋士、『羽生善治』氏による著作。

 

将棋と言う勝負の世界に身を置く中で培った『決断力』や『カン』等の抽象的なテーマが、非常に論理的で簡潔な文体で書かれている。

 

内容は勝負ごとに対する心構えがメインだが、僕らネガティブにも響くメンタルのことも多く、非常に勉強になる。

 

かつ、将棋に馴染みが無くても、専門用語があまり登場しないのに加え、例え話が豊富でとても読みやすいのが嬉しい。

 

ただ読むだけでも面白いが、書いてあることについて、『自分が活かすにはどうしたらいいか?』を考えながら読むと、学びや気づきがとても多い

 

ちなみに僕自身は、『リスクを取らないことがリスク』や、『楽観はしない。ましてや悲観もしない。ひたすら平常心で。』というフレーズが好きだ。

 

かなりサクサク読める本でもあるので、読書初心者にもオススメの一冊である。

 

逆転の仕事論

 

年功序列や終身雇用といった、かつての働き方のモデルが崩壊した今、成功をつかむために有効な仕事方法な何か?

 

その問いに対し、先述の『堀江貴文』氏が、全く新しい仕事の仕方を実践している8人のイノベーターの仕事論を紹介し、それを分析しまとめた本だ。

 

『有効な』と書けば少し堅苦しいが、如何に『自分が楽しく、そして面白いと感じられる仕事が出来るか』のヒントが、大量に散りばめられている。

 

良くも悪くも、ここに登場する8人は、一昔前の成功モデルを完全に逸脱している。ある種異端児だとも言える。

 

しかし、全員が全く新しいモデルにおいて成功をおさめ、非常に生き生きと働いていることが、文章を通じて伝わってくる

 

何となく閉塞感を覚えていたり、日々の仕事にマンネリズムを抱えていたり。そんな風に日常にスパイスが足りない方にオススメだ。

 

きっと、何か新しい仕事を創り、実践したくなる。そんな良著である。

 

フェルマーの最終定理

 

最後はドキュメンタリー物。何かの読み物に困ったとき、とりあえず手に取ることが多い良著だ。

 

テーマは『数学の超難問』なのだが、実際の面白さは、まず『問題そのものの平易さ』にある。

 

中2程度の数学の知識があれば、以下の設問の『理解』は出来るはずだ。

 

3 以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる自然数の組 (xyz) は存在しない

  

―だが、これを解くには、『300年近い時間』と、『当時最新鋭の数学テクニック』が要されたというから驚きである。

 

実は僕自身数学は超苦手なのだが、それでもアレルギーなく、挑んでは散っていった数学者のドキュメンタリーに心躍らすことができた。

 

というかそもそも『数式』がほとんど出てこないうえ、出てきても例え話が秀逸なので、スラスラと読めてしまう。

 

特に、最後のアンドリュー・ワイルズの孤独な戦いの章は、読んでいて非常に感情移入してしまった。今でも思い出すと心が躍る。

 

数学の好き嫌い関係なく、読み物として、また教養として優れた書だ。読み物にお困りなら、ぜひともこれをオススメしたい。

 

終わりに。

 

ということで今年読んでて面白かった本を列挙してみた。

 

ただ、読みたい本もたまってきたので、流石に来年はチラホラと手を出してみたいところである。

 

―余談だが、実はこれで大きな節目の200記事目である。飽き性の僕が、ここまで続けられるとは・・。

 

100記事の時にも思ったが、本当に驚きだ。続けられたことにもだが、自分がこんなに『書く』のが好きだということにも。

 

さてさて。前回の節目は萩への旅行記を書いてみたが、今回は何をするのか。

 

実を言うと、自分にとっての節目は記事数ではなく、通算のアクセス数に置いてある。

 

その目標値は多分2020年になってすぐくらいに達成できそうなので、今から何かしらのアイデアを考え中だ。

 

軽い気持ちで楽しみにしていてほしい。

 

それでは今日はこの辺で。