これらの記事のアクセス数が安定して良い。
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これはつまり、『まだまだ優しい一辺倒な自分に不満な人が多い』ということの表れだと感じる。
ちなみに、実を言うと僕自身は、そんな『優しいだけ』状態を脱してきているような気がしている。もちろん、途上ではあるが。
その理由は、努力したからというより、方法を知ったからというのが大きい。
ということで今日は、このシリーズを完全にまとめるつもりで、『優しい"だけ"』を脱する術を、実践しやすいようにまとめてみる。
- 難易度★☆☆☆☆ お返しを受け取ろう。
- 難易度★★☆☆☆ 感想を言おう。
- 難易度★★★☆☆ 交渉しよう。
- 難易度★★★★☆ たまには追いつめてみよう。
- 難易度★★★★★ 形はどうあれ、『怒って』みよう。
- 終わりに。:『辛さを知らないと優しくはなれない』
難易度★☆☆☆☆ お返しを受け取ろう。
この記事を読んで衝撃を受けた。
これは、【良いだけの人】(またそれによって基本損している人)には何が足りないのかをまとめた記事なのだが・・・・・・
それこそ、
【相手に助けてもらうこと】
だという。簡単に言えば、『お返しを受け取ること』と言える。
確かに、誰かに親切にして、その見返りを受け取らないのは、美談として耳触りが良い。
しかしその実は、相手に一方的に貸しばかり与えるというアンバランスな状態だという。
それはいずれ、『尽くしてもらって当たり前』みたいなマインドを生み、軽んじられる結果を生むのだという。
さながら、毎日ご飯を作ってくれるお母さんに、なかなか感謝の気持ちを覚えない、そんな悲しい話に似ている。
だから最初のステップとして、親切にした結果何かしらのお返しを提案されたら、素直に受け取ることから始めよう。
それについて『セコイ!』と言ってくるヤツが居れば、真にセコイのはそいつと割り切って、取り合わないようにしよう。
難易度★★☆☆☆ 感想を言おう。
イエスマンの末路は、大抵便利屋さんである。この辺を危惧する記事は、以前書いたことがある。
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相手に反論したら嫌われるとか、不快にさせる・・という恐れから、全てに『ハイ』と答える人がいるが・・・それはかなり危ない橋だ。
とはいえ、いきなり要望を突っぱねるのもしんどいだろう。だからまずはアイドリングとして、『感想』を言うところから始めてはどうだろうか。
誰かが紹介してくれた本であったり、誰かが何かを発表した内容であったり、何でもいい。そこを取っ掛かりに、『自分の意見』を言うようにしよう。
もしそれに対し、微笑しながら『お前が感想言うとか珍しいね』みたいな蔑みのニュアンスを感じたら、本気で今後の関係性を考えなおすべきかもしれない。
距離感とか本心とかをさりげなく探る手としても、オススメである。
難易度★★★☆☆ 交渉しよう。
かなりタイトな期限で乱暴な依頼を振られたとき、皆様はどうするだろうか。断る?それとも、さらに別の人に振る?
-健気なことに、【優しいだけ】の人は身を粉にして働き、きちんとそれをやり遂げることが多い。
すると、【あいつは何でもやってくれる!!】という面倒な評判が立ち、その人に仕事が集中する・・・。
書いていて本当にウンザリだ。だがこれは、すごく論理的な帰結である。だからこそこのループは、意識して断たないと、結果すごく疲れる。
そこで次に出来るようになりたいのが、【交渉】だ。(出来て当然だろというツッコミは無視させていただく)
例えば期限が近ければ、少しくらい延ばせないかと交渉したり、逆に手抜きができるような方向に持って行ったり、やりようはいくらでもある。
無茶ぶりをただ飲み込むだけなんてのはもうやめて、一歩か二歩は粘れるよう、イメトレの上で次から頑張ってみてほしい。
ちなみに、交渉の結果『いいからやれや!』という怒りを出されたら、本気で軽蔑しよう。それくらいの反抗は僕らにだって許されている。
難易度★★★★☆ たまには追いつめてみよう。
こちらは、同僚や部下に軽くあしらわれた時のお話。さすがにここも笑って済ますと、土足でこちらのテリトリーに入り込まれてしまう。
オススメのフレーズは、『それで?』である。
『わりー、忘れてたー』『それで?』
『すいません、今日まででしたっけ』『そうだよ。それで?』
『先方が怒っちゃいました』『で?』
といった風に、ナメくさった言い訳を全部これで潰し続け、相手から対処を言わせるまで粘るのだ。
別に高度なやり取りは要らないので、使い勝手は良い。ちなみに、僕自身も何度か使ったことがあるので、その上での感想である。
難易度★★★★★ 形はどうあれ、『怒って』みよう。
最後の難問だが、これが経験値としてあると無いとでは、本当に全然違う。
これは何も『鬼の形相でブチ切れろ!』みたいな話をしているのではなく、『キャラ』や『地の性格』を鑑みて、適切な怒り方を使おう、という提案だ。
もちろん実は血の気が多いなら、烈火のごとく怒っても良い。地の性格がクールなら、静かに怒りを伝えるようなセリフ回しを覚えればいい。
これも結局は、勉強と工夫と実践だ。他者の怒り方も実は本にまとまっているので、推薦図書として載せておく。↓
終わりに。:『辛さを知らないと優しくはなれない』
ということで、『優しい"だけ"の人』から脱するための術をここに書いてみた。その上で、僕の私見を最後にちょろっと。
結局、誰に対しても優しいだけの人は、『優しい』のではなく『甘く』て『恐れ』ているのだと感じる。
怒ると嫌われるのがイヤだ。他者とトラブルを起こすのは面倒だ。だから自分を殺して甘くしよう。『優しく』しよう。
といった思考回路なのだとすれば、それはやはり『優しさ』ではない。
真に『優しい』人は、例えばその人生に辛い経験や、人に厳しくし過ぎて大事なものを失った過去などを背負っていることが多い。
やはり一度はそういう重くて辛い経験が無いと、『優しさ』なんてものはにじみ出ないのかもしれない。
そういう意味では、『優しい"だけ"』ではそこ止まり。そういう危機感を僕はどうしても抱いてしまう。
-もし皆様が『優しい"だけ"』な状態に疲れているのなら、ステップを踏んでそこから脱却してしまおう。
その結果待っている世界は、思いのほか自由だし、割と誰からも嫌われない場所だから。
それだけは伝えておく。
では今日はこの辺で。