今日、仕事のことで、顧客からほんのりクレームを受けた。内容は話した瞬間コンプライアンスに抵触するくらい専門的な事なので割愛。
まだまだメンタル的に未熟だった頃であれば、わかりやすく動揺し、感情論的な思考が湧き、かと思えば急に自己批判になり・・・
まぁつまり、自分の心がブレにブレて止まらなくなるのだ。結果、『たすけてお酒くん』という話になるわけで。
今回も出だしはそのケがあったが、ところがどっこい。それから1時間も経ってない今、心はぶっちゃけすこぶる平穏だ。いわゆる『凪いでいる』状態。
その状態に素早く着地するために僕が使ったのは、『ひたすらな自問』である。ただしその実、研究で効果があるとされる方法をクッソパクっている。
この記事で、具体的な方法を、同じネガティブに向けて書いてみる。
STEP1:過去の思い出と比較して採点。
ます最初に、過去の類似の体験と比較し、一体どれくらいの点数なのかを考える。
僕の場合だと仕事のポカなので、今までで一番激しいクレームとなった人生の例を引き合いに、それを100点としたら今回は何点かを考えるのだ。
そして僕が出した結論は、『んー、23点くらいかな』というものであった。つまり、全然大したことがないぞこの程度、という納得を得られたのだ。
この時点でかなり落ち着きは取り戻せているが、ここで止めたら非常に勿体ない。もっと具体的なアクションにまで落とし込んだらいっちょ前。
ってことで、ストレスから自己を切り離し、客観的に分析するのが次のステップだ。そしてそれこそが、【ひたすらな自問】である。
STEP2:『なぜか?』という仮説を立て、『こうしてみよう』という案を作る。
では、ここからさらに掘り下げるステップとなる。今回は、『ほんのりとはいえ、クレームの原因は一体何だ?』である。
―ここで、僕がNGワードに設定しているモノがある。それは、『一人称の主語』と『喜怒哀楽』である。
まず経験則だが、『自分が・・・』という出だしで思考を深めても、ネガティブな反芻思考に突っ込んで終わるケースが多い。つまり、不毛なのだ。
『俺が未熟なせいだ・・・』『俺の腕に原因がある・・』というのは、一見反省を感じられて心象が良いかもしれないが、何にも生産していないことに注意。
念押ししておくが、『自問』と『自責』は全く違う。そういう意味で、僕は『喜怒哀楽』もNGとしている。感情論は何も解決しないからだ。
それを踏まえれば、例えば先の質問は以下の様に進む。
→『○○の際の対応に、少し不十分さを感じたそうだ』
→『あの時は確か、こういう状況だったなぁ』
→『―というより、似た状況になるには、ある特定の人物の言動が大きく関わっているな』
→『性格を考えれば、全体に話をしても、自分事とは考えないだろう』
→『じゃあ次会ったとき、直接真剣なトーンで話をしてみよう。改善がみられなければ説教しよっと』
はい、いっちょ上がり。思考は良い感じにニュートラルになり、具体的な行動案まで落とし込めて万々歳だ。
―本当はこれを脳内だけで処理したいのだが、それにはまだ少し訓練が必要そうである。
にしても、ネガティブによる動揺を鎮めるには、そこから意識を数分でいいから切り離すことが大切というのがよく分かる。
極論、その要素さえ満たしていれば、何でも脱ネガティブの特効薬になり得るのではなかろうか。
ということで、ある種健全な提案をまとめてみた。
『ピンチはチャンス!』『コメントは真摯に受け止めろ!』という熱血な言葉は、『ただしネガティブから脱した後にな!』という但し書きが付いて初めて正解だ。
素直に実践することでその辺を間違えると、簡単に鬱という泥沼にはまり込んでいく。お気を付けくださいまし。
では今日はこの辺で。