皆さんはTPOに応じて『ノー』と言えるだろうか。
僕はちょっと前までゼロだったが、最近それにほとほと嫌気がさしてしまった。
何なら己に怒りに似た感覚さえ覚え始めたので、ここしばらくは必死に克服法を調べ、出来る範囲で実践し、最近ちょっとずつマシになってきたところである。
そうやってある意味がむしゃらに努力した結果見えてきたのは、世の中には『ノー』の言い方が実は非常に数多く存在するという事実である。
僕は『嫌なモノは嫌なんですよ!!!!』とストレートで伝えることは出来ないが、色々知った今は”嫌なモノを引き受けないという目的”を達成することはできる。
のび太がジャイアンに暴力という得意分野で戦ってもまず勝てない。それと同じだ。僕らは比較優位な分野を強者にぶつける必要がある。
そのためにはまずは知識。情報。そこを脳内にストックすることを考えてはいかがだろうか。今日はそんな提案である。
『ノー』と言うことが目的ではないよね?
僕自身も実は気づけていなかったのだが、『ノー』と言えないと悩むときにちょっと考えてほしいことがある。
『ノー』と言うことは"目的"であるかどうか、だ。
当然だが、大多数はそれこそ『ノー』である。正確に言えば、嫌なこと、避けたい何かがあり、それを遠ざけるために『ノー』と言っているという話だ。
ロクでもない男と付き合いたくないから『ごめんなさい(ノー)』。家に引きこもってゆっくり過ごしたいから、『ごめんパス(ノー)』。そんな感じだ。
だが話を振ってくる相手も心得たもので、こちらの『ノー』に対しては、まず間違いなく反撃が用意してある。意識しているか、無意識かはさておき、だ。
希望のごり押し、脅迫まがいのプッシュ、みんなやっているという圧力、理由を聞き出しての論破・・・・
僕らネガティブは、圧力にやっぱ弱い。それか、嫌われたらどうしようという恐怖が勝つ。だから受けたくもない仕事を受けて、特に評価もされず勝手に疲労するのだ。
というか軋轢を覚悟したやり取りは、僕らヘタレネガティブにとっては圧倒的に不利な勝負である。サッカー部に文化部がキック力対決を挑むようなものである。
・・・ということでそろそろ話を進めよう。実は、正面切ってのバチバチなんてことをせずとも、嫌なことを躱すという目的を達成することは可能だ。
しかもそれは、対人関係のスキルというより、どちらかといえば場面における言葉選びの能力であり、また予習とイメトレが十分に可能な、ありがたい性質でもある。
ってことで以下その一例と、参考図書をドババっとまとめておきましょう。
『ノー』と言わずに『ノー』と伝える実例集。
ってことで以下本当にささやかな数だが、僕がちゃんと実践して、きちんと効果があった例を、2つほど書き並べておく。
①無茶ぶりなら→代替案の提示
『明日までによろしく^^』みたいなケースがコレ。相手は『はい』以外は求めていないことが見え見えなのでムカつくが、ここもまだ駆け引きが可能だ。
『ちょっと荒くなってもいいですか?』『僕もキツいので、急ぎなら〇〇さんとかどうですか?』
みたいな返しが定番となる。それでも捻じ込んでくるならば、
『では僕が困ったときはお力添えお願いします』
という言質を取る方向で、何とかチャラに持っていきたいところ。そしてできれば、誰か人の目があるとこでやり取りするのが良い。
最悪、評判に傷をつけることでその辺は取り戻すことができるからだ。ちょっぴりダークだが、知っておいて損はない。
②金の無心なら→第三者の登場
金の無心みたいなケースも、『No』と言わずに締めていく方法がある。それは、『第三者』を登場させることだ。例えば、
『1万貸してくれん?』
と言われたら、実際にそうする必要はないのだが、
『僕も厳しかったんでダチから借りてきました。月末には返せると伝えています』
という風に伝える。これだけだ。第三者の代弁者という設定なら、結構ガツガツ攻めることも可能なので、オススメである。(確認済み)
実戦的スキルが網羅された参考図書一覧。
こういうのを紹介すると、『護身術を本で学ぶバカと同じ、ぷぷ』みたいな人も出てくるけど、読んで終わりなら確かにその通りなので反論しようがない。
だから必ず、過去の自分が、他人とのやり取りで押し負けた思い出か何かを引き合いに出し、イメトレを行うのを推奨する。実践するのはその後だ。
それを前提に、一挙紹介して、終わりの挨拶に代えようと思う。では今日はこの辺で。