最近、『無敵の思考』という本をじっくりと再読した。
もしかしたら著者が一番伝えたいものでは無いのかもしれないけど、僕が感じ取ったのは、
『自分の論理を組み直し、今すぐ幸せに、金持ちになれるよう思考法をシフトしよう』
というメッセージだ。これについては、少し目が覚めるような思いがした。というのも、毎月のクレカの引き落としが、ここ数ヶ月トンデモないことになってるためだ!
内訳をみると、幸せを無計画に金で買っているようなものだった。コンビニで1500円使うのがほぼ1週間全部とか、大学の頃だと物理的に不可能な生き方である。
ぶっちゃけ貯金に回すのはゼロ、何ならほんのりそれをちょび~っとずつ切り崩して誤魔化しているのがここ数ヶ月の状況である。わや、わや。
僕は僕の自覚が無い内に、自分の生活水準をいたずらに高めすぎている。ちょっとランニングコストを下げにかかる時期なのだろう。
だからそのラインに引き戻すことに決めた。金は無いのに幸せ。その具体的な目標は何だろう?その目線でちょっと考えたら、即閃いた。
大学生だ。もとい、あの頃の"暮らし"だ。
大学の頃は、毎日酒を飲まなくても、ネットが無くても、暇でも、何より金が無くても楽しかった。(精神は少し拗れてましたが)
完全にまるっとその時期に戻るのは難しいが、出来る限りその日々を意識して暮らせば、僕の『幸せ』の閾値と『支出』はかなり減るはずだ。
この記事は、『金は無いけど時間はあったあの頃』へ回帰し、何かを拾ってくる日々をつづったブログである。
- 具体的ルール。
- 1日目。 ~アオハルだよ~
- 2日目。 ~高たんぱく学生メシ~
- 3日目。 ~ゲーム楽しい~
- 4日目。 ~余暇は友達か大敵か?~
- 5日目。 ~集合知大感謝~
- 6日目。 ~試練の休日~
- 7日目。 ~カネの使いどき~
- 完走した感想。
具体的ルール。
まず、自分が大学生の頃にどんな暮らしをしていたか、客観的に見つめ直すのはかなり難しい。普通、脳内にしかないからだ。
だから冷や汗をだらだら流しながら、大学生の頃にやっていたmixiの日記、部活動のブログ、そして昔の携帯のメール履歴を一気に見直してみた。
そしてわかった(思い出した)僕のライフは以下の通り。
①2週間に1度くらいしか飲まない。
②仕送りは月4万円。
③ほぼ家の外にいる。
④暇なときは友達の家に入り浸る。
⑤何だかんだで勉強はしてた。
⑥モンハンとディシディアファイナルファンタジーに3年くらい熱狂。
うーむ、マジで金の掛からない人生だ。というより、掛ける金が無かったというのが大きいんだと思うけど。
この中から、1週間スパンで実践できそうなことを、本の内容を踏まえてまとめ直してみた。
①物を買う際は【時給換算シミュ】を必ずする。
例)このコンビニ弁当を買ったら1時間労働と同じか・・等と思考を挟む
②晩酌はストロングゼロのロング缶1本。
③ミクロ経済学を勉強し直す。
(一応経済学部出身なので)
―こんな心構えをするだけで、支出はヴァリクソ減りそうだし、お金を使わずに遊んだり時間を潰したりという生活に意識が向きそうな気もする。
とりあえずミクロ経済学の教科書は超高いので、現役大学生のアルバイトから借りて勉強することにする。あっ、このノリ、大学時代っぽい・・。
ほいじゃ、これをルーティンにした日々を記事にします。
1日目。 ~アオハルだよ~
実は僕、今でも母校から車で数分の所に住んでいる。 県外から進学のためにやってきたが、居心地が良くてそのまま仕事を見つけて住んでるんすよね。
だから大学時代に思いを馳せるのは、物理的にも簡単だ。
ちょっと昔に浸っていると、何故か【後悔】が頭の中に立ち込めてきた。彼女を作らなかったことではなく、経済学をもっと密に勉強しなかったことだ。
数式はアレルギーを抱える僕だが、経済学を通せばそれは不思議と和らぐ。世の中の経済の動きを数式で追うと、色んな政策の光と闇が見えて面白い。
ー明日、参考書をレンタルする手筈になっている。わからない峻山にかじりつく感じ。やはり懐かしい。楽しみだ。
ちなみに今日の晩御飯は3日分まとめて自炊した。トータルで1日600円くらい(酒代込み)。おお、金、使ってない!!!!!
こんな風に全てネタにする勢いで、全力で楽しんでやろうと思います。
2日目。 ~高たんぱく学生メシ~
昨日と同じ晩御飯を食べた。ご馳走になるとかじゃない限り、明日も同じものを食う。
尚、この混ぜご飯は学生の頃好んで食べていた(部活内で流行った)もので、そのレシピは死ぬほど簡単だ。しかし、高たんぱくで美味い。
まず、ご飯をよそう。ツナ缶をぶちまけ、焼き肉のたれとマヨネーズをお好みでぶちまける。好きな人はすりおろしにんにくをちょっと乗せても良い。
で、それをぐちゃぐちゃっと混ぜて食う!以上!100円弱だが満足度は高いし、ツナのおかげでたんぱく質も摂れちゃう優れものだ。
―また、僕はコーヒーをくっそ飲むのだが、それをインスタントのヤツに変えて、職場のウォーターサーバーで作るというのにしてみた。
ぶっちゃけ味は落ちるのだが、不思議と満足度は変わらない。すげぇ節約になる。僕は単に、仕事の合間合間で苦い汁をすすりたいだけなのかもしれない。
何と言うか、『金を使わずに満足度を維持する』ってのが割と楽しい。ゲームっぽく考えれば、節約も面白いレクになる。そんな話なのかもしれない。
あと、ついに『ミクロ経済学』の教科書もレンタルできた。これから飽きるまでは学生を思い出し、難解な本を読んで頭良くなった感を出せればなと思う。
とりあえず覚える・覚えないはさておき、ぱらぱらと通読しようと思う。あぁ、回帰って面白いぜ!
3日目。 ~ゲーム楽しい~
大学生の頃と現在の最たる違いは、【TVゲーム】をやらなくなったことだ。両親が中毒認定するほどやり倒したのに、今はソフトを年に1~2本しか買わない。
ー久しぶりに、ハマっていたタイトルを起動した。実はこないだPS4がイカれてデータが全部吹っ飛んだため、RPGはやる気にならない。
だから格闘ゲームにしたのだが・・。楽しかった。すごく、とっても。
久しぶりにアドレナリンが脳内に噴出した瞬間であった。あー、これ、時間潰れるし面白いし、やっぱ最高だなぁ。
昔ハマったゲームを今何回やろうが、金は全然出ていかない。超コスパが良い娯楽。決めた。しばらくはこれを余暇活動の軸に据えよう。そうしよう。
4日目。 ~余暇は友達か大敵か?~
大学生の頃、僕はハッキリと余暇を愛していた。大学1年生の頃からいきなり火曜を全休にするくらい、『leisure』を『treasure』 と考えていたくらいだ。
しかし今は逆。空き時間が好きではなく、隙あらば色んなことで時間をぎっちりと埋めてしまう。そのために金を使うこともしばしばだ。
あの頃は暇を愛していた。だが今は暇を厭っている。この違いはなんだ?
ー考えたらすぐわかった。別にあの頃も、暇では無かった。ただそれだけだ。
大学のキャンパスをぷらぷらと散歩するだけでも楽しく、友達とWiiをやってるだけでも楽しく、必修の韓国語を勉強するのも面白くて。
サークルで必要な資料の準備とか、その後に先輩と食べに行く飯も、全て楽しかった。僕の時間は、余っている暇な時間に見えて、きちんと埋まっていたのだ。
だが今は、週に8回も会うような友達はこっちに居ないし、何より物理的な時間はどうしても減った。何かこう、見失っていたものに気付いた感じだ。
友達、か。いないわけじゃないが、コロナという災厄のせいで距離は離れてしまったな。
周りの人間がアラサーになりながらも、男子高校生みたいに彼女を求めまくる理由、少しわかった。昔と今で動機は違っても、担保された繋がりが欲しいんだろうな。
暇だと感じるとき、もしかしたらそれは寂しさが形を変えて表面化したものなのかもしれない。
・・・友達、か。この生活で金が浮いたら、Switch買って地元のヤツとオンライン対戦しよっかな。
5日目。 ~集合知大感謝~
コロナ禍の影響で、10年以上通った飲食店がついに畳んでしまった。僕の母校の大学生にとってはソウルフードみたいなモノであり、惜しむ声は未だに止まらない。
ー丁度こないだ作り置きしていた炒め物が尽きたので、新しいものを調理しておかねばならないタイミングだったので、そこの看板メニューを再現しようと決めた。
たまたまだが、全く別のタイミングで作ったことのある『鶏むねの甘酢煮』が、そこの店の味に似ていると感じていたのだ。
後はコレをベースに、鳥ももに変えたり、汁を多めにしたり、味覇を加えたりと、色んな工夫を行ってみた。
そしてパクリ。うむ、近付いた!!
集合知に超感謝である。こうして僕はまた一つ、無料ツールを使って非常に大きい満足を得るのであった。
6日目。 ~試練の休日~
断言するが、今日は暇だ。だって休日だもん。
ってことで、学生の頃はこういう休日に何をしていたか、思い出すことにした。大半は部活動だったけど、それは割愛。
するとやはり、僕は誰かと過ごしているケースが圧倒的だった。もちろんたまには終始独りで家から出ないなんてこともあったが、それはそれで少数派。
今日はたまたま、休日だけどどうにもならなかった授業が2コマあるので、会社に行く口実がある。そのタイミングでたまたま生徒から、『自習したい』とも言われた。
これを組み合わせれば、6時間は時間が埋まる。後はさて、どうするか。超絶こだわった晩御飯でも作ってみようかな?
ー金でもやもやを解決しようとする思考から僕は脱出しかけている。何というか、あともう少しであの頃に戻り切れそうだ。勿論、帰ってこれる程度に留めたいけど・・。
7日目。 ~カネの使いどき~
月イチペースで、僕はどちらかの目の奥がずきずきと痛む。つまり片頭痛持ちなのだが、昨日それが出てしんどかった。(今も少し違和感がある)
しかしそのタイミングで、作り置きの料理全てが尽きてしまい、自炊の必要が出たのだ!これは・・己に鞭打つタイミングではない!
だが、今までコンビニ弁当を無計画で買うのを避けてきたという口惜しさもあり、不思議と手が伸び切らなかった。
結果、サラダとパスタソースを買う代わりに、パスタは茹でて作るというところに落ち着いた。
自分へのご褒美という金の使い方にひろゆき氏は【バカ】と一蹴していたけど、今回は体調が悪い中飯を用意する手間を買ったという位置づけなので、悪くなかろう。
僕は金を極力使わない生き方をしているだけであり、無条件でケチり倒す暮らしを送っているわけではない。体調不良の中料理をしても楽しくねーし。
そして作ったミートソースパスタ、超絶美味でした。大学生の頃の暮らしを思い出してトレースすると、金のありがたみがマジで分かる。1週間でだいぶ変わったなぁ。
完走した感想。
何はともあれ一週間駆け抜けた。詳しい額は言えないが、支出はこの暮らしの前の1週間の、マジで1/3を記録できた。しかもストレスはほぼ無い。
大学生の頃にケチっていたというより、今が無条件に金を使いすぎなんだろうと猛省した。ついでに減酒のおかげか、目覚めもスーパー良い。
ってことでそろそろ感想をまとめましょ。
まず、大学生ライフを『金を使えない』という解釈で捉えるのは、個人的には正しくないと思う。
正確には、『金を使わずとも同じ満足度を生むにはどうしたらいいか頭を使うという生き方』だろう。あるいは、『満足の閾値を低いまま維持する生き方』ともいえる。
そして僕はそれを『楽しい』と思えた。もともとゲームが好きなので、そういう試行錯誤はむしろ望むところなのですね。
では、これからどうするか?この生活を続けるのか、それともまた贅沢を行うのか?
―ってことで展望をば。丸っと1ヶ月くらいはやりぬきたいですね。というのも、この暮らしを1ヶ月やれば、差額でSwitch買えそうなんです(´;ω;`)
日頃どんだけ金使ってんねんというツッコミはもちろんな話だが、1週間程度で数ヶ月染みついた金銭感覚が抜けるわけない。
ランニングコストを不満少なく下げる遊び。僕は今これにハマっている。大学生の頃の自分から物事を教わるとは、不思議な気分だ。
それにまだ、借りた教科書もたっぷり残ってるし。もっと日数、欲しいぜッ!!
ということでこの暮らしは始まったばかり。この日記もルーティン化して、コツコツと書き溜めていこうと思います。
では今日はこの辺で。