自虐ネタって、意外と言っている本人は無自覚ですよね。つまり僕も?中元です。
この記事は、定期的に通ってる痛風検査のための病院に向かってる最中、喋っております。
そしてこっからの話は、自分のことをまたまた棚に上げることにはなるのですが、【失敗】についてです。
まず質問なのですが、【失敗】というこの言葉について、どう思われますか?これって、できればしたくないですよね?
物事に取り組んだら【結果】を出したいのがもちろんですが、できればこの【失敗】をせず、褒められたいじゃないですか。
それに何より、日本の社会の風土なのかよくわかんないんですけど、【失敗】をたくさんすると、謎に昇進できなくなってしまいますよね?
そういう諸々が相まって、やっぱ【失敗】ってできればしたくないし、してはならない怖いものっていうイメージを強く持つ方が大半です。
僕もあの特に大学生時代に、そのことを強く思ってまして。紆余曲折を経てそれが完全に治ったかと言われれば、ぶっちゃけ微妙です。
しかしその頃に抱いてた、病的なまでの【失敗】への恐れというのは、今だいぶ薄れてるんですよ。
我ながら「変わったな~」とちゃんと思えるくらい改善してきているため、結構いろんなことに明け透けに挑戦することができるほどです。
では、そのときと今で、何が変わったのか?メンタルが変わったというより、その豆腐っぷりはそのままに、考え方が変わったかなーって思うんですよね。
じゃあなんで考え方が変わったかと言うと、実は色んな手を打って、試して、また直してというその結果ってことなんです。
だから今日はこれから、僕が【失敗】についての恐れをだいぶ軽減することにつながった色んな方法について、お話をしたいと思います。
でもさ、【失敗】するって、普通じゃね?
僕が失敗に対する恐れをだいぶ軽減したきっかけは、”ある点”にふと気づいたことにあります。
それは、新しい物事に挑戦する時ってだいたい失敗するよねという、当たり前過ぎる事実なんですよ。
例えば、初めてプレイするRPGだとザコ敵にすら大苦戦しますし、ちょっと油断すれば進めなくなって詰みますよね。
僕も昔、将棋をふと覚え始めた時は、最弱の CPU に手も足も出ずボコボコにされました。小学生の頃に野球始めた際も、最初は当然三振ばっかりしてましたね。
つまり、最初から上手くいく方が異常なんです。それに気づいてから、そもそも最初に起こる事象を【失敗】と捉えるのは止めようと決めました。
なぜかと言うと、100%そうなるからです。100%【失敗】することなんて、絶対面白くないじゃないですか。
だから何かを始めるときは、1~2回目を”お試し”という風に考えて、その時点では【失敗】もくそもないと思うようにしています。
そのフェーズでは、上手くいくかいかないかに、一切意識を向けません。どんなものなのか触りをつかむという意味で、コストを最小限にして、まずはやる。
例えば新しく魚釣りを始めるとすれば、僕は釣り好きな人にお願いして、道具を借り、いい場所に連れてってもらいます。
そうすると、イヤな言い方ですけど、金銭的なコストはゼロで、釣れないリスクも軽減した状態で、"釣り"をお試しできるわけです。
結果、面白さや悔しさといった先に繋がる経験値を得られたのなら、その段階から次を本格的な挑戦と位置付ければいいと思います。
そこに至るまでは、失敗でもなんでもない。お試しなんです。それくらい軽く考えてた方が丁度いいと思えてなりません。
・・・そもそも、絶対失敗しないってことは、成長が全くないってことです。
例えば百ます計算で満点を取るというタスクを、高校生にもなっても毎日続けてたら、数学力上がるかといったらそんなアホなことないのと同じです。
結局、【失敗】という表現の仕方しかないのが残念ですけど、それを通じて改善点を見つけて、次の手を考察するっていうのが健全なサイクルです。
だからこそ、失敗に対する恐れを強く抱いてる限り、その第一歩目が動かないので、同じ場所や水準をぐるぐるしちゃうんですよね。
そういうわけで、最初の第一歩から成功とか失敗を考えると言ったことはせず、その段階にあまり重い価値を置かない方がいいと思います。
【失敗】がどうでもよくなるトレーニング。
続いては、【失敗】そのものの恐れを軽減する、実践的なトレーニングについてお話します。
失敗の価値を下げる方法は至極シンプルで、つまり毎日【失敗】すればいいんですよ。そうすればその内、どうでもよくなります。
例えば、遅刻魔がなぜいつもそうなのかと言うと、それを繰り返し続けた結果麻痺して、怒られても迷惑かけても何も感じないからっていうのがありますよね。
それと同じで、【失敗】も毎日やってれば、マジで段々どうでも良くなってきます。ただし、人前で恥をかくようなそれは、抵抗ある方も多いですよね。
そこでオススメしたいのは、毎日すごく小さな新しいことに挑戦するっていう方法です。
例えば格闘ゲームが好きなら、今まで使ったことがないキャラを使うとか。普段料理をされるならば、作ったことがない料理に挑むとか。
何も経験値ゼロの全く新しい分野に手を出す必要はなくて、すでに自分が趣味としていることや生活習慣の中で、試したことがないものに挑めばOKです。
さっきも言いましたが、それらは大体、うまくいかないです。というより、「もっと上手にできそうだな」とか、そういうもどかしさを抱きます。
すると、【失敗】に対する意思ではなく、次に向けた改善に意識が向く。こんな風に、日頃からこういう経験を得ることで、大体の【失敗】が怖くなくなるんですよ。
こういうトレーニングは、人見知りでネガティブの方にもすごく向いている方法じゃないかなと思うんですよね。
・・・少し話がそれますが、僕も元々、超安定・安全志向の権化でした。例え壊れようと、石橋を叩きまくるタイプなんですよ。
だから高校受験・大学受験も A 判定が出たとこしか志望してませんし、今でこそ英検一級も持ってますけど、不遜ですがイケるという確信があったから受けたんです。
過去問を解き続けて、合格点を10連続くらい取れるまで仕上がってから、初めて申し込みましたから。そういうヤツです。
しかし、そんな安全策ばかり取り続けた頃より、今の方が色々できて楽しいです。少なくとも僕の性には合っています。
まずは小さな【失敗】を積んで、慣れていくこと。無理せず第一歩を踏み出していただければと思います。
では今日はこの辺で。