【渋谷ではたらく社長の告白】という本を一部読んで、3周目にして涙が出そうになりました。色々、僕の中にも経験値が溜まっているようです。中元です。
さて。最近、ようやっと狙って結果を出せるような場面も増えて、少しずつ雑用を卒業した、【仕事している感】を抱くようになってきた。
もちろんン百万円をポコポコ動かしてン千万円を対価としてもらうような人から比べたら、スズメバチとハエくらい違うのだが、体感としては悪くない。
とはいえ、そうやって少しは【結果】を出せるようになってきても、僕はまだ下っ端である。だから、受け取るコメントも、忠告っぽいものがまだ混ざる。
「あとはここができればもう一伸びなんだけどな~」「お前はあと保護者とのやり取りが甘いよね~」「もっと負荷、掛けれるでしょ!!」などなど。
もちろん言われるうちが華なので、コメントが貰えなくなったら僕はそっぽを向かれただけと思うのだが、その全てをその通りだと解釈し十全で受け止めるのもたぶん違う。
理由は簡単だ。【忠告】と【マウント】は語調が非常によく似ており、頭を使わねばただのマウントを真に受けることになってしまうためである。
そしてそこを区別できないと、ネガティブはあっさり心が折れる。折った僕が言うので間違いない。
ということで、以下、そんなお話。
【忠告】ってなに?
やはりまずは、辞書に書いてあるきちんとした定義を知ることからだと思う。ってことで調べたら、こんな意味が書いてあった。
真心(=忠)をもって、相手の悪い所を指摘して直すように勧めること。その言葉。忠言。
すなわち、その根底に、「本当にそれさえ正せば、お前は圧倒的に良くなるんだ!!」という想いが、発信者にあるかどうかが問題、ということである。
ちなみに【忠】という漢字単品で、「嘘偽りがないこと」という意味があるので、これは確定でよいかと。
これはメタの部分なので外から見抜くことは極めて難しいが、こういった語源を踏まえれば、【忠告しといてやる】という言い回しは極めてヘンだと、とりあえず思える。
やはり語源を知っておくことは非常に大事だ。ということで、意味紹介はこの辺にしておこう。
さて。【忠告】はこれくらい「その人のためになりたい!」という温度があるのだが、似て非なるものはこれが完璧に欠けている。
その似て非なるものとは、【マウント】と【支配】だ。続いてはそれについて書いていこう。
不健全な自尊心と滲み出るコントロール欲。
まずは【マウント】との違いから確認しておく。例文としては、以下の二つがわかり易いのではなかろうか。
なお、シチュとして、テストで80点を取った後にクラスメイトから言われたこと、という設定でオナシャス。
① 「すごいね!しかも点を落としたのって一次関数だけだから、ここを頑張れば次はもっと点が取れるんじゃない?やべー!」
② 「すごいね!でも隣のクラスのAちゃんは90点超えてたよ!さすがだね!」
一目瞭然だろう。②がマウントだ。なぜかというと、こちらの結果や努力をへし折ろうというメタをまざまざと感じるからだ。
また、①はその助言に従えば、実際にさらに良い結果が出ると思われる。つまり言われた側のためになっており、そういう意味でも【忠告】だ。
前者にはちゃんと耳を傾けておくべきだが、後者は真に受けても害しかない。へらへらしてスルーした方が正解だろう。
また、【忠告】に見せた【支配】のための一言も厄介だ。ここは主に、その人の恥や恐怖、疎外感につけこむことが多い。例えば、職場における以下の一言。
「あなたは礼儀やマナーがなってないって、みんな言ってるよ。」
・・・これは【忠告】でも【マウント】でもなく、その人を恥や恐怖で支配したいという思いの裏返しである可能性が高い。
つまり、ここでいう"みんな"など存在しないと考えた方が吉。その言葉に包んだだけの、話し手が思ってるに過ぎないことかもしれないのだ。
僕も過去、「お前は最近生意気だなって他の人が釘刺してたから気を付けなよ」と先輩の方から言われたことがある。
流石にカッチンときて、「それ言ってたの誰ですか?聞きたいことがあるんで教えてください」と咄嗟に詰め寄ってしまった。
するとなんだかんだで、その話は終わった。きっとこれは、その人の主観的で個人的な感想なのだろう。この心理は当時知らなかったが、対応としては良かったのかな?
※より詳しく知りたい方にオススメ↓
はい。今までは言われた際のことをつらつらと書いてきたが、実はこれ、自分がそう解釈される可能性もあるというのを同時に承知しておいた方が良い。
【忠告】が字面通り受け止められないのは、その人の理解力が足りてないという可能性ももちろんあるのだが・・。
あなたの発言のメタに、【マウント(≒嫉妬)】や【支配(≒攻撃)】の含みを感じ取っているからかもしれない。
特に自尊心が低くなりがちな僕らは、自分の発言にも気を配った方が絶対に良い。要らぬストレスは不用だが、要らぬ敵も不用なのだ。
と言うことで今日はこの辺でー。