家電量販店を2つ回っても、光目覚まし時計って売ってないんですね。Amazonで注文しました。中元です。
今日は、自分は休みだけど他の人が働いているという状況に、なぜか罪悪感とかその辺を持ってしまう人に向けてちょっと話をしてみようかなと思います。
まぁもちろん、この感覚って、僕もすごくよくわかるんですよ。
元々体育会系出身ですし、今の職場では無いですが、上司より遅く来るとか何考えてるの、上司より早く帰るとかバカなの、みたいな考え方で働いてきたんですよね。
さらに言えば、「休日にマジで休んでるとか、ナメてんのか」みたいな価値観があったところにもいたのですが、今の職場はそんなこともなくありがたい話です。
ただ、その考え方に染まり切っていた初めのうちは大変でしたねー。これを持ってる限り、精神はガンガン疲れて、結果人生が楽しくないんですよ。
ぶっちゃけ、こういう気質を自覚している人は、捨てたいなって方が大半だと思うんですよね。ですが、それが出来ずに悩んでしまう、と。
ちなみに僕自身は、その価値観を捨てることにほぼ成功しています。
例えばこないだまで上司が二人ほど、休みなく二ヶ月ずっと働いたのですが、僕はしれっと普通に休日は取って、しかも遊んでましたからね。
こんなこと、20代前半の自分だったら、まず考えられない。裏切りとか背徳とか罪悪感とか、似たことを延々と感じたと思うんですよ。でも今は、できる。
では、僕がどういうふうにして、こういう考え方から抜け出したのか?こっからは、それをテーマにお話ししたいと思いますー。
「他の人が頑張ってるから休めない」ってのは、非常に無責任な論理。
まずそもそも伝えたいのが、休んでる人間がいない組織って基本駄目になるっていう事実なんですよ。
例えばこないだ読んだ本にも、自衛隊の作戦のことが書いてありまして。
うろ覚えですが、作戦に従事する際、それに取り組む期間は部隊ごとに事前に決定しておくそうです。
そしてそれを過ぎたら、隊員がいくら希望しても、絶対に変える。つまり、システムとしてムリをさせないという風になっているそうなんですね。
いつも過酷な訓練をして、休息すらあるわけもなく、上の命令は絶対という体育会の究極体みたいなイメージがある自衛隊でも、実際はこうらしいのです。
隊員にそもそも無理をさせない、というか温存という考え方をちゃんと全員が価値観として共有している。こんな側面もあるんですね。
そして冷静に考えれば、これはスポーツでも同じじゃないですか。
例えばプロ野球って確か、ベンチに入れる人数が最大25人とかなのですが、試合に出るのって、そのうちせいぜい14、5人でしょ?
余りは何のためにいるのかというと、いざという時の戦力として温存してあるという話なんですよ。ならば、体力は残しておかないと価値がないじゃないですか。
ベンチに入った選手が、他の選手が頑張ってるんだからといって、ずっと走り込みとかしてたら、誰でも馬鹿だって思いますよね?
お前が疲れてどうすんの?って話じゃないですか。こう考えれば当然なのに、こと仕事となると、なかなかこれがみえなくなることが多い。
他の人が頑張ってる時に、自分だけ休んでることに罪悪感があるって方は、何を思い違いしてんだろうなーって、今は正直首をかしげます。
まぁ、20代前半の自分にも言えるんですけどね、そう思ってしまうんですよねー。
ーしかし、すぐすぐにこの考え方を飲み込める人は少数派だとも感じます。ならば、考え方を変えましょう。むしろ、休日にもちゃんと仕事があると考えてください。
それは、休むことです。休んで、きちんとコンディションを整えて、他の方がへばった時に代わってあげられるようスタンバイする。
マネジメントする人は、忙しい人がいることなんて、相当無能じゃなければ把握してるモンなんですよ。
だから、少し無理した人が出てきた際は、休ませるためにどうするかってのを結構考えているモノです。その際候補になるのは、休めている人です。
休みの日がちゃんと取れてるってことは、それなりに体力とかも残ってて、精神も安定しているはず。そう踏んで、声が掛かることもあるでしょう。
しかしそんな役割を期待されているのに、他の人が働いてるのに休めるわけないと言って、勝手に仕事して疲労してたら、「使えねえな」って思われるだけですよね。
僕自身もあるときふと気付いたんですけど、他の人が仕事してるからと言って自分が勝手に働くっていうのは、無責任な行動に他ならないんですよね。
結果、自分含めて、誰一人休むことができなくなるからです。むしろ、組織にムリを蔓延させる厄介な分子にしかならない。
チームプレイの中には、リレーのようなタイプの協力もあります。この場合、一人が一生懸命走ってるとき、他の走者はいわば暇なのですが、それで正解なんですよ。
バトンを受け取ってから全力出せばいいだけです。それまでは、疲れないことと、疲れを取っておくことが仕事となります。
正直言って、全員が無理をしまくって出した結果と、万全な人をリレーして出した結果は、後者の方が大きいことがままあります。
そして前者には、色々あって長期離脱といったリスクもまとわりついてきます。それゆえ、無理を蔓延させる言動には、強く違和感を持っています。
終わりに。 ―休んでも大丈夫。みんなあなたに興味ない。―
休日に他の人が頑張ってるのに、休むなんてどうなんだろう。この考え、実践している方も、「そうだそうだ!」と推奨する方も、僕はどうにも相容れないです。
理由はここまで書いてきたので割愛しますが、最後にもう1つだけコツを伝えます。
根が真面目な人は、仕事以外に趣味を持ってない可能性が高いんですよ。僕自身、昔はそうだったんですけど・・・。
それもあって、休めと言われても、することがなくて暇で辛いので働かせてくれ!・・・みたいな理由の人もいるんだと思っちゃうんですよね。
【心の疲れをとる技術】っていう本では、これを「しがみつき」っていう状態だと紹介していました。
これは、ワンチャン鬱に突っ込みかけているという危険な状態だそうです。そう考えたら不健全ですねー。
では、この休日休めないあるあるをどう打破するか?オススメは、人の力を借りることと、物理的に距離を取ることです。
脳は未知の刺激や情報に触れると疲労が取れるという不思議な性質があるらしいので、友達と行ったことが無い場所に行くと、結構面白いですよ。
また、遠くに出かけると、兆分の1の確率で仕事を振られても、「どこそこにいるので難しいっす」と伝えれば、自動的に回避できますよね。
尚、物理的に無理なところに遊びに行ってて、それについて「何でそんなとこに行ってるんだ!!」ってブチ切れる会社とか組織があったら・・・。
すぐにそんなところからは抜け出してください。
こういう組織ってあまりにも余裕が無さ過ぎるので、早晩人が全員逃げて潰れます。そんなとこに留まる理由は全くないので、先にアドバイスしておこうかなと思います。
話は反れましたけど、他の人が頑張ってるときに自分も何かをしてゴリゴリ消耗していくのは、美談でもなんでもなくただの無責任です。
そういうことが伝わっていれば嬉しいかなと思います。では今日はこの辺で。