最近、筋肉痛が心地よいという変態の域に辿り着いてきました。中元です。
はい。今の夜型の仕事に就いている理由の1つでもあるのだが、僕は病的に朝に弱い。
小学校から高校までは、毎朝が地獄であり、母親がさじを投げていれば、僕はいつも二時間目から登場する幻の生徒になっていたのでは、という危惧さえある。
それは大学に行っても相変わらずで、一時限目はもちろん、二時限目ですらギリギリに到着することもしばしばという体たらくであった。
一応現時点では、僕は根っからの夜型な遺伝子を持っていて、多分ロングスリーパー体質なんだろうなと、勝手に結論付けている。
そのつもりで生きてると、最近までは安定して睡眠の調子も目覚めも悪くなかったので、遠からず近からず、なのだろう。
ーしかし。
最近、自分の目覚めが、人生ワーストで悪いのだ。心を壊していた時期よりも、更に。
具体的には、遂に光目覚まし時計さえ跳ね返すようになり、10時間くらいは二度寝・三度寝を繰り返さないと、ベッドから起きるまでに至らないのだ。
酒を抜いても、サプリのバランスを変えてもダメだった。今はウェイトトレーニングを強めに入れているが、それでも改善の兆しがない。
・・・俺、大丈夫か?
非常に怖くなったので、できる限りの知識をキュレーションしてみることにした。以下、そのメモである。
俺の身体の何がぶっ壊れてるの?
まずは「寝起き 悪い」という小学生の発想で検索をかけて、その中でも研究とかがちゃんとくっついてそうな資料を選ぶことにした。
すると、出るわ出るわ、研究論文の山であった。専門用語だらけで読み取りにちょっと苦戦したが、つまり即座に活かせる情報は無かったので、論文直読みは断念。
なるべく権威ありそうなサイトを選んでいくと、ここで【睡眠慣性】と【睡眠酩酊】という面白い言葉を発見した。(これらの意味するところはほぼ同じです)
これらの言葉の意味は、「寝起きの、頭が全然回っていない、ぼーっとしている時間」である。
そうだ、これが知りたかった!僕はこれが、1時間くらいも続くのだ。
では、なぜこういう現象が起こるのだろうか?それについては、結論の箇所を読むと、なるほどと思わされた。
睡眠慣性は覚醒直前の睡眠深度が関係するのであって、睡眠時間や一晩を通しての睡眠深度とは直接関連しない。
・・・という。つまり僕は、今のところ自分が起きたいと狙っている時間に、睡眠がバカみたいに深いようなのだ。だから起きられない、と。
つまり、目覚まし時計をセットする時間を、睡眠周期的に完全にミスっているということにならねぇかな、と。アー、ヤダヤダー。
・・てなわけで愕然としていたら、最後の方に、【自己覚醒】という面白そう過ぎるワードを発見した。これを使えば、慣性をかなり抑えられるのだという。
ほうほう。
じゃあ今度は、これについてゴリゴリ調べてみましょうっと。
目覚めろ、俺!
方法論もクソもなかった。「〇時に起きるぞ!!」と強く念じてから寝る。それだけだったのだ。ほんまかいな?
もはや超能力レベルの話であるが、多数の被験者が習得できている能力らしいので、僕も多分できると考えて問題なさそうである。
・・・ほんまかいな?一応怖いので目覚まし時計はセットして、その時間に起きれるか早速実験してみることにする。
で、次の日の俺。うん、ダメだった。作戦もなしに起きるのなんて、無理だった!
だからもっと、データを読み漁ろうと思う。要するに、眠りが浅い瞬間を狙って刺激を与えればいいんだろう、と。それがいつかさえ、わかればいい。
ってことでグラフを探してみた。すると、ちょっと不思議なことがわかった。睡眠は90分ごとに浅くなるというサイクルは知っていたが、そこまで厳密ではないようなのだ。
実際にグラフを見るとわかるのだが、睡眠時間が長くなればなるほど、浅い睡眠の時間が伸びている。
本来ここを狙って起きればいいだけの話なのだが、僕はこれが無茶苦茶になっているらしいのだ。だから、テンプレのサイクルが的外れになっているという。
ってことで今度はそれを乱す心当たりを列挙しよう。まず、寝酒。(いや、飲むなという話なのは重々承知ですけど)
https://diamond.jp/articles/-/126059
これをやらかすと、眠りが最初こそスコーンと深くなるが、反動ですぐに無茶浅くなるらしい。―ってことは、朝はパリッと起きれるんじゃないの?
あと、そういえばバカ丸出しな心当たりを思い出した。僕は酒とメラトニンのサプリを同時に摂取しているのだが、もしやそれが悪いんじゃね?
すると、そうだった。英語のサイトに、「メラトニンとアルコールは同時に摂ったらあかんで」というフォーラムがあったのだ。
ここに書いてあることを掻い摘んで言うと、「メラトニンもアルコールも肝臓の酵素生成に関わる成分であり、お互いに超干渉する」とあった。
結果、眩暈・集中力の低下・呼吸の乱れなど、よろしくない影響もバンバン出ることになるのだという。/(^o^)\
それを防ぐにはどうすればいいかというと、そもそも酒を飲むならメラトニン摂んなという至極ごもっともなことが書いてあった。
あるいは、酒を飲み終わってから時間を空けて、そっからメラトニンを摂れ!!ともあった。こっちの方が現実的なので、今日はこれを試そうと思う。
―で試した結果、寝る前YouTubeが祟ってしまい、普段寝る予定の時間から1時間半も超過してしまった。起きる時間は、なんと2時間半の超過。普通、寝坊である。
幸い僕は朝に色々やりたい派なので、本来身支度を始める時間のだいぶ前に起きるのだが・・このせいで、読書も筋トレも出来ず、超もやもやする。
これが続けばストレス爆増、疲労も激増である。だからこそ、起きてすぐの自分の様子を、なるべく正確に思い出すことにする。
① 目は覚めるが、起きようという気力がゼロ
② 単語アプリのチェックなどはできるが、その後に強烈な二度寝したい欲が湧く
③ つまり起き上がれない
てな感じ。起立性調整障害も疑ったが、最終的には動けるしダルさも無いので、そこまでヤベェ感じではないと思う。
ただ、目覚めがパチッとする感じはあった。目覚めはするのだが、強烈な重力がベッドの上に掛かっているかの如く、起きようという意欲が、本当に湧かない。
メラトニンを摂取するタイミングを後ろにズラすのは、結構ありなのかもしれない。
・・・ただ、対照実験としては、条件を同時に変え過ぎなので、何の結論も出ない。ってことで次の組み合わせは以下の通りで試す。
普段通りの就寝時間・起床時間は死守。メラトニンは半分にして、飲酒後1時間空けてから摂る。
・・そろそろ、朝になんかしたいんだよなぁ。頼むから目覚めてくれよマジで。
って愚痴ってから数日経った。全くと言っていいほど、寝起きが改善されない。
俺の脳みその何かがぶっ壊れてるのではと本気で疑わざるを得ないくらい、深刻な気がしてきた。(酒止めろって?まぁ、確かにムニャムニャ)
こういうときは、どこまでも根っこを探すに限る。ってことで、そもそも人はどのようにして目覚めるのか、それについて調べてみることにした。
起床メカニズムから仮説をつくれ!
そうやって調べていくと、結構心当たりドンピシャの話がヒットした。順を追って書いていく。
まず、人間が睡眠から覚醒に移るには、副腎皮質ホルモンというものが分泌される必要があるのだという。これは血圧と脈拍を高め、起床の準備を促すホルモンのようだ。
しかし、これを生成する副腎の機能が落ちていると、心身に様々な不調が表れてくるという。その総称が、【アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)】とのことだった。
そしてその不調の中身が、気持ち悪いほど僕に当てはまっているのだ。下痢とか朝起きられないとか、そういうアレコレ。
つまり、僕の中でぶっ壊れている何かは、恐らく副腎という仮説が作れそうである。これって、どうにかなるもんなん?
・・・と思ったら、食事療法である程度なんとかできることが判明。具体的には、青魚を増やし、玉ねぎやニンニクを摂り、鶏肉も食いましょう、と。
今取り組んでいる増量生活にも、無理なく取り入れられそうだ。今度はこっちに色んな手を取り入れてみようっと。
翌朝。
感動的に身体が軽い。
ついに、起きて、覚醒まで、スムーズに、できたのだ!!!
何をやったか書いておく。前日、抗酸化作用がうんにゃらかんにゃらという玉ねぎとニンニクを、鶏肉と一緒に圧力鍋で煮込み倒した。
10分加熱、15分加圧で、跡形もなくスープと化し、全ての栄養をがばがばと摂取できたわけで。そして、サバ缶も1つ、食ってみた。
それじゃねぇかなぁ、と。それ以外の、例えば酒を抜いたとかそういう心当たりは皆無なので、玉ねぎパワーの恩恵だと今は考えている。
今日もまだ残りがあるので、明日も目覚めが超良ければ、色々とハッキリする。僕の眠りを救う存在は、まさかの玉ねぎかもしれない。
不思議な結論だけど、これだからうじゃうじゃ調べるのは止められねぇぜ。
ってことで、今日。やはり目覚めの質が段違いに良くなった。
今までのまどろみモードはほぼ皆無であり、水をちょいと飲めば「あー、起きるか~」という感じで、身体が起き上がるのだ。今もすこぶる、元気である。
ーとりあえず、しばらくは玉ねぎを意識して滅茶苦茶食べる生活を心がけようと思う。もちろん対照実験は繰り返しながら、だけど。
サバが効いたのかもしれない。たまたまなのかもしれない。でもやはり、玉ねぎのパワーのような気がしてならない。
トリコでいう、僕に適合する食材だったようだ。不思議。
皆様も、寝起きが超絶ヤバいなら、意識してたくさん食ってみてはどうでしょう?ちなみに僕は、2日で丸ごと1個食うくらいの量ですた。
ってことで実は書くのに10日以上掛かったこの記事、今日はこの辺で。