詳細は言えないが、近々大事なプレゼンを控えている。
担当が僕だと決まった瞬間から今日の今日まで、正直何回、口から胃が出そうになったことか分からない。
不安で不安でたまらない。実際、少し痩せてしまった。僕は人見知りに加えてネガティブで、かつ緊張しいなのだ。
だが、今は結構心穏やかに、本番前の時間を過ごせているのを感じる。
気質はずいぶん前から変わらないのだが、それをうまく活用する術がわかり始めたから、というのが多分理由だ。
そこで今日は、不安感を上手くエネルギーに変えつつ、かつ負担を軽減する方法を、主観的要素強めであるがここにまとめていく。
なぜ不安になるのか、緊張するのか。
僕自身の自己分析になるが、その原因は以下の二点である。
・いったい何をすればよいのかわからないという、未知への恐怖
・上手くいかなかったらどうしようという、恥への恐怖
抽象的で分かりづらい。ということで、上記のことを細かく考えてみよう。
僕は、何をすればよいのかわからない状態だとか、決定事項が宙に浮いている状況だとかがとても苦手である。
理由は、これを放置したまま突き進んでも、大抵は失敗に終わるからという経験談から来ている。
要するに、このままだと上手くいくわけがないから恥をかく、という先が見えるから、不安になるのだと僕は僕に対して思っている。
何をすればいいか分からないままだと、大抵失敗して恥をかく。それは恐怖であり怖いものだ。
―こんな風に、先の2要素は結構密につながっており、系統としてはある意味ワンパターンであるとも言えるかもしれない。
ということで、これらの不安への対策を以下にまとめる。
敵を知る。(=やるべきことを明確にする)
これに尽きる。
例えば僕のプレゼンを例にとると、課題と対応策は結構セットで浮かぶものだ。
まず、何をすればいいのだろう?
→前年の担当に聞いてみる
→プレゼン関係の本を読む
といった具合だ。
最初にやることさえつかめれば、資料を探す、スライドを考える・・といった具体策が結構芋づる式に出てくるものだ。
一般的に、最初に大きいことを決めてしまえば、それに付随する細々したものは大変スムーズに決まるという。
心理学の本に書いてあった効果だが、名前までは失念した。
つまり、はっきりと、『何をしなければならないか』という大枠をまず理解する、或いは決定することが極めて大切である。
ここを決めずに仔細から考える人は意外と多い。ジグソーパズルを真ん中から組み始めるようなものだ。非効率すぎる。
コツとしては、大枠決定の期限を、やると決まった時点から数日以内に設定することである。
ほっとくといつまでたってもやらないのが人間の性。面倒ごとは先に片づけてしまうに限る。
では、これからは、溜まり続ける不安感をエネルギーに変える方法について述べる。
練習、練習、練習。
70%程度でも構わないので、形になった時点で、そういう発表物は絶対に模擬をやってみるべきだ。
もちろん、先輩・同期・後輩に時間を割いてもらえたら言うことなしだが、別にきっちりしたクオリティでの模擬でなくて構わない。
僕はとりあえず、タイマーをセットして、PC上でスライドを出しつつ、ぶつぶつとモニターの前で喋るというのを行っている。
例がプレゼンばかりで申し訳ないが、確認するのは以下の3~4点。
・時間内に収まるか?(当然の話だが)
→時間内に収めるためには、大体何分の時点で何枚目のスライドにいれば良いのか?
・言葉遣いに不自然な点はないか?
・アニメーションはきちんと機能しているか?
などなど。
また話の内容も、スピーチしてみると意外と詰まることも多い。
抑揚が全然ないこともしばしばで、スライドに書いてあることの棒読みになることもままある。
これら全部のしこりを取るには、僕は少なくとも3回の練習が必要だと感じている。
そこまでやると、大体枝葉末節が勝手に省かれて、シンプルな説明ができるようになっていることが多い。
将来の失敗(仮)を想像したときに湧いてくる不安だとか恐怖だとかは、ある種のモチベーションである。(健全かどうかは別にして)
「どうしよう・・」を「準備しよう」に変えられたとき、ネガティブはエネルギーへと昇華し、結果ポジティブなことに活かせるのである。
最悪マネジメントをしてみよう。
最終的に僕は、『最悪』を考えることも多い。ネガティブな想像をどこまでも広げるのは、僕らの得意技。
ということでプレゼンの例だと、
・本番で喋れず、スタッフ・聴衆にメタクソに評価される
のが最悪といったところだろうか。
尚、ここからさらに最悪のシナリオを考えられるけれども、辛くなるのでこの辺で切る。
で、次にそれの対応策を考える。
・本番で喋れず、スタッフ・聴衆にメタクソに評価される
→「次回はもっと上手に話せるよう精進します」とか何とかで、謝罪行脚決行
とかそういうのにしよう。
ここまで書いてなんだが、まず間違いなく、最悪のプランというのは起こらない。
では何故これを考えておくかというと、『最悪を考えて対策ができたんだし、それより難度が低いことへの対応とか楽勝』みたいな余裕ができるためだ。
最悪への準備は、実は起こり得るリスク全てへの準備でもある。
つまり、不安の大好物である準備不足の解消に繋がる。論理的にもすっきりである。
まとめ
まとめとして、再度目次を貼っておく。
ここまでしておけば、結構落ち着いた心持で本番に臨める。僕みたいな超ネガティブであってもだ。
そもそも、不安は少しくらい残っていたほうが良い。そうすると、詰めが甘くならなくて済む。
ネガティブなことをどうやってポジティブに考えていくか。
思考そのものではなく捉え方を変えるのが大切だと、今さらながら強く考える今日この頃である。
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