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人見知り的 もののあはれなる人生訓

人見知りの人見知りによる人見知りの為のなんちゃら。

クソ真面目の弊害。

「真面目」という言葉がある。

何事もふざけず、真摯に、手を抜かなければ嘘もつかない。そんな感じだろうか。

ちなみに辞書で引いてみると、真心があり、誠実であることとか書いてあった。

僕自身真面目な人には好感を持てるし、世間一般でもそうである。

モテる男ランキングみたいなのにも「真面目さ」が上位に来ており、つくづく人間社会を生きる上で必要な要素ということがよく分かる(もっともこれには、どこか抜けた一面や、可愛げがあるという性格があってのこととあった。真面目一筋の男は付き合っても面白くないから人気がないとのこと。納得。)

 

さて。

僕は生まれてこの方20数年、有難いのかどうかわからないが、ひたすらに「真面目さ」が突き抜けてるね!と言われることが多い。乱暴な言い方をすれば「クソ真面目」といったところか。

これは喜ぶべきことなのかもしれないが、実は僕自身は僕のこの性格に対し、複雑な気持ちを抱いている。

 

今日は、真面目という性格のワンランク上、「クソ真面目」というものに対して色々と考えてみようと思う。

  

何事も手を抜かないとか、そういう真面目であろうという姿勢は、常時ピリピリに持っていると、凄まじく疲れるのだ。また、どこか突き抜けたところとか、常識はずれの一面を出すこともないので、良くも悪くも目に留まることがない。要するに大勢の中に埋もれがちなのだ。

真面目一筋で、些細な綻びも我慢できない。そういう風に適当になれないのは良いことに思えて、実のところそうでもない。

適当さを求められる場面は意外と多いのだ。

 

例えば、和気藹々の場でいきなりジョークを振られたとき、クソ真面目に返すと場が白ける。

僕らはプロの芸人ではない。気の利いた的確なツッコミなど要らないのだ。実を言うと、このことに気付いたのは割と最近である。

また、カラオケの場で何となくアニソンの流れが来てるとわかった時だろうと、「一番自分が点を取れるのはなんだろう?」「知名度が高いのはなんだろう?」とか考えて、自分の番になっても曲が入ってないということをしちゃったことは数知れず。

ちなみに正解は、知名度や歌の上手下手ではなく、とっとと入れることらしい。

 

さて、話はちょっと変わるが、僕みたいなクソ真面目野郎の思考回路はどうなっているのか。

先日、いい加減このスタンスに疲れてきたので、自己分析してみたところ、あることに気付いた。

それは、なんでもかんでも「こうでないとならない」と自分に課してしまっているということである。

 

さっきのカラオケの例でも、「高得点を取らないといけない」「知名度の良い歌を選ばないといけない」という考えからあの行動になるわけで。

また、些細なジョークでも「知的な受け答えをしなければならない」と思うから、変に言葉に詰まって間が空いてしまったり、「適当なことをしてはいけない」とそもそも思うから、真面目一筋になったりもする。

少し適当に振る舞おうとしても、「人を怒らせないように、迷惑をかけないようにしつつも、適当に見えるように考えて振る舞わないといけない」と考えて行動する為、つまるところ適当でもなんでもなくなっているのである。

文字にするだけでも極めて疲れるプロセスだと、身に染みて分かる。

 

他にも、具体例については枚挙に暇がない。

「試験で良い点を取らないといけない」「デートは楽しんでもらわないといけない」「食事は相手の喜んでくれるところにいかないといけない」「泥は全部俺が被らないといけない」などなど、自分自身に降りかかるその後の手間や疲労などをないがしろにした思考に、皆さんはなっていないだろうか?

 

一度振り返ってみて、そういうフシがあると感じた方は、少し肩の力を抜いた方が良いと僕は思う。ちなみに、「肩の力を抜かないとならない」と思った人は要注意。それは結局クソ真面目に物事を考えているのとほとんど変わらない。とりあえず風呂に入ろうかとか、そういう程度の行動で良い。適当とは、あまり考え込まずにさっさと行動し、その結果を重く受け止めない一連の流れだと最近は思う。

 

さて、今日はあまり人見知りに触れていないテーマだったけど、似たような性格の人が居るのではということで書いてみた。

自己主張が出来ないと、世間一般の考えに触れる機会が少ない。そうこうするうちに、他者に対する不安がつのり、必要以上に自分を演出するクセが付いてしまう。嘯くのではなく、努力して成長することで演出するというクセなら良いことにも思えるが、結果として自分自身に降りかかる心身の疲労はとんでもないものになりかねない。世間が仕事以外で求める水準っていうのは、僕らが思う以上に低いし、重視されていないものだ。礼儀は別だけどね。

 

真面目は良いこと。これは違いないが、度を過ぎれば何事も悪い方に吹っ切れるもの。たまには遊び心チックなのをもって日々を生きていきたいなという、よくわからない決意表明で〆とする。

適当日記 適当日記
高田 純次

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