相変わらず僕の青春は遠い。
もう青春なんて甘酸っぱく、かつ無責任なシーズンは語るに恥ずかしい年齢に突っ込んだので、アニメや小説に出てくるテンプレなそれはもういい。
しかし、僕がしたいことを閃いた時、真っ先に声をかける相手として、あるパートナーは欲しいよなと常々考えている。
そんな折、たまたま以下の本を読んだとき、ふと閃くことがあった。
『今の恋愛って、マジでサブスクリプションサービス(定期購読)だよなー』
・・・今日は久々に、闇たっぷりの記事を書いてやろうと思う。
僕はあなたというサービスに課金します。
サブスクリプションサービスとは、簡単に言えば『一定の額で、サービスを使い放題になる権利を毎月買う』みたいなもんである。
わかりやすい例はAmazonプライムで、あれは年会費を払えば映画・バラエティが完全に観放題になるという、わかりやすいサブスクリプションサービスだ。
―ここまで考えると、やはり恋愛とサブスクリプションは似ているような気がしてならない。特に、色々と恋愛神話が崩壊した現代なら猶更だ。
以下、例え話で進めてみよう。
Aくんは、Bさんに恋をしているとする。そのきっかけはタイプの見た目とか、一緒に居て楽しい時間を過ごせたとか、そんなところではなかろうか。
この時、BさんはAくんにとって、超魅力的なサービスの提供主だと言える。(気を悪くされただろうか)
具体的には以下の通り。
① タイプな見た目の人とデートできる!
② 楽しい会話をできる!
③ お出かけ時にパートナーを伴える!
④ そんな人をモノにしたぞと誇れる!
みたいな。その権利を手にするために、その彼女をデートに誘うなどの契約を結ぼうと四苦八苦という図式。
とはいえ契約なのだから、結んだあとでも何かしらの対価は定額で発生する。購入ではないことに注意されたし。
また、サービス内容は当然ながら日々変わる。仮にグレード(求めるサービスのレベル)が上がれば、それに見合う額もまた然り。
尚、その後なんやかんやあって、魅力を感じなくなる段階に至ることがあれば・・・つまり、支払う額に見合わない関係となれば、それはドライに終了となる。
うーん、やっぱり似ている。
僕というサービスに課金できますか?
ただ、一部分だけ少し違う点がある。それは、この『彼氏・彼女』サービスは、お互い同時に結ぶ形式というところだ。
先ほどのAくんであれば、Aくんにとって魅力的なサービスをBさんが提供していることは間違いない。
だが同時に、BさんからみてAくんもまた魅力的なサービスを提供しない限り、『彼女』という契約は結んでもらえないだろう。
例えば、
① ○○大学の人脈を繋ぐ!
② 美味しいご飯屋さんに定期的に連れていく!
③ 言われればいつでも遊び相手になる!
④ イケメン・高学歴の彼女というステータスを付与する!
というところだろうか。
ちなみに僕は『結婚』も長期のサブスクリプションサービスだと考えている。いわばプレミアムコースみたいなものだと。
収入のシェア、法律上の権利をゲット、子どもに遺伝子を半分あげる、etc....
―僕は従来の『結婚』というサービス内容に魅力を感じないため、どういったものが理想なのかは、僕"ら"で創らねばならないとは覚悟している。
ということで僕が契約を結ぶなら、『話しが通じる人』というのは前提だと、今気づいた。
代替だらけの世の中だもん。
―なぜこうもドライなことを書き倒したのかというと、テンプレな『彼氏彼女』、いわば『恋愛』ってヤツは、その価値を急激に落としているなと感じたからだ。
少し思考実験をしてほしいのだが、 ある人と恋愛関係になりたいとして、そこに必要な資本やリスクは何だろうか。
僕はこういうのが得意なので山ほど浮かぶのだが、例えば金・時間・労力という資本がかなり必要なのは想像に難くない。
更に、デートの下準備や、理想の体型キープのトレーニングといった努力も加味すれば、その負担はその分増していく。
リスクについてはもっと簡単で、極端な例からいけば美人局・陰口・浮気・喧嘩・精神不調・職業や居住地等の選択に干渉する・・というところだろうか。
―ここからもう少し実験を続けよう。
では、そういった『恋愛』を通じて、僕らは一体何を得たいのだろうか?ただし、かけがえのない人との一時といったアバウトなのは、今回無し。
かわいい(かっこいい)異性とデート?なんならそれを間近でみること?暇つぶしの相手?性欲が強ければあの話?
―さて。最後に結論である。投資する資本・リスクと、その対価として恋人からもらうもの。
僕はもはや、資本・リスクの方がデカすぎて仕方ないと感じるのだがいかがだろうか。
単にデートがしたいだけ、暇つぶしがしたいだけなら、『友達』くらいの温度の人を、その都度LINEか何かで誘えばいい。恋人にする利点はない。
また、18禁な関係がお望みなら、2万くらい握りしめてプロのいる店に行った方が、多分後腐れもないし結果満足な気がする。(なんかそういう感想をよく言われる)
かっこいい(かわいい)人の顔が見たいなら、テレビを点ければ数秒でOKだ。スマホでちょいと調べても一発。
そう、みんなが欲しいという手垢だらけの要素は、もう代替案だらけなのである。少なくとも僕は、例えばかわいい"だけ"の人について、そこまで魅力は感じない。
だからこそ、もっと自分が相手に提供できる『サービス』もとい『価値』について思いめぐらした方が健全だろうなぁと思うわけで。
更に言えば、ルックスや学歴といった超レッドオーシャンを避けつつ。でないと、テレビの向こうのすごい人には100%勝てませんので・・。
やはり目指すべきは『オンリーワン』ですね。月並みだけど、深い結論にたどり着いて僕満足。
自分が持つ『価値とその利点』、この機に見つめ直してみてはどうだろう。
では今日はこの辺で。