―ずっとずっとストレスの原因だったことに、明日ケリがつく。三か月後には円形脱毛症になってそうなくらい、今現在もイライラカリカリしている。
だが、僕の性格は厄介なもので、喉元過ぎれば熱さを忘れるというか、終わってしまえばいい思い出になってしまう『超良いヤツ』なのだ。
しかし今回ばかりはそれで過ぎ去らせてはいけない。心を壊したあの頃とは違い、今の僕に煮えたぎっているのはハッキリとした怒りである。
対象は自分に対する不甲斐なさとか、もっとうまくできたのにというもどかしさとかとか。
未来の自分を守るため、そして理不尽を次の担当に残さないため、まだケリがついていない今の内から、反省を始めたいと思う。
- 校閲に制限を決めるべきであった。
- 早め早めに終わらせても無駄。
- 既読スルーは了解という書き方にするべきだった。
- 意見はとりあえず頂き、感情を抜きにして対処。
- 夜に会議はしない。
- 主体性がない仕事は面白くない。
- 終わりに。:つまり権力がほしい。
校閲に制限を決めるべきであった。
今回一番苦しめられたのが、無制限かつ、いつ降ってくるかわからない校閲だ。
最初は僕に『分担』を強調しながら、気付けば『お前まとめてくれ・・・』というモードになっていたのが口惜しい。まさに、船頭多くして船山に上る。
おかげでオフの日も、僕だけじゃなく全員の神経は全く休まらず、今も滅茶苦茶キリキリとしている。奥歯が割れそうだ。
―では校閲のスタイルはどうすべきだったか?僕はもっと分散化すべきだったと、今なら思う。
例えば、作業1は一週間でAさんとBさんが確認しあって行ってください。作業2は同様の流れでCさんとDさんが・・という具合。
そして上がってきた資料を統合し、その段階で全体に校閲を、期限か回数を決めて流すべきだった。すっげぇそう思う。
次回もし何かしらのイベントを担当する機会があったら、タスクの分析と担当の分散化は、もっと徹底して行うことを意識しようっと。
早め早めに終わらせても無駄。
そして強く思ったのは、早め早めに終わらせても無駄だということ。早く終わらせればその分、くっそどうでもいいツッコミがばんばん入ることになる。
それで勢いが付けば、『全部だめなんじゃねオーラ』が放出され、中身そのものがひっくり返ることも、実は今回何度かあった。
やはり前倒しするにしても、校閲はこの日までにという制限はあった方が良い。それか、ある程度の段階までは裁量を貰ったり、あげたりして良い風にすりゃよかった。
パーキンソンの法則を非常に強く感じさせられた一幕だったなぁ・・・。
既読スルーは了解という書き方にするべきだった。
そしてもう一個苦しめられたのが【既読スルー】である。全体に対して広く意見を求められつつも、返事が来ない有様。
僕もやっちゃうことなので気持ちはわかるが、おかげである作業がずっと進まず、それでかつ僕の初動が遅いことにされてしまった。超サイヤ人になりそうだ。
ただ、ここは僕が稚拙だった。『〇日までにご意見ください』という書き方にして、その日までは頑なに修正版を出さない。
そして『頂いた意見を基に作成しました』という風に、勝手に完了した設定で進めればよかったのだ。こういうしたたかさ、今思えばマストである。
既読スルーとは、自分からは言うことが無いという意味。そう定義づけするべきだったと思うので、今度からそうしようっと。
意見はとりあえず頂き、感情を抜きにして対処。
『即レスは基本』とされつつも、意見が盛り上がっている最中は、反論をせずガス抜きをさせるべきだった。
つまり、 出てくるアイデア全てを一旦メモし、なるべくそれら全てを実現できる施策に落とし込むよう頭を使う。そこに感情論は要らないのだ。
また、議論のラリーは、解決策に対する突っ込みがよく入る。その突っ込みに対する解決策に対する突っ込みも容易に想像できるだろう。以下エンドレス。
だからまず、受け止めてから話をするべきだったなぁ、と。即レスでテンポよく話を進めるには、僕はまだまだ経験値が少ないのであった。
夜に会議はしない。
今回一番強く思ったのはコレ。定時の後の会議は絶対にしてはならなかった。絶対に必要だと言われ続けたのでイヤイヤ実施したが、やはり裏目に出た。
提案した方々は、直前にこんなに指摘箇所が出るんだから、やっといて正解だった!甘いんだよお前!みたいなことを思っているかもしれない。
だが僕が思うに、その指摘の7割はどうでもいいものであった。フォントサイズとか最たる例だろう。
大枠は出来ていたのに、何時間も細々した荒探しに徹した感じがして、枠組みが崩れそうにさえなっていた。不健全。
ダラダラとできちゃう状況での会議は全力で忌避。強く思ったことだが、避けようとするとネチッと言われちゃうので、その辺との戦いですな。
主体性がない仕事は面白くない。
今回は僕が責任者なので、君の一存で頑張れと言われてきたため、最初は実は結構ノリノリで作業分担や内訳を考えてきた。
―だが、序盤でこの計画は乗っ取られた。僕はそう感じている。
僕がしたかったアイデアはいつの間にか跡形もなくなり、上司のリクエストを僕の責任で皆さんにお願いするという構図が出来上がっていたからだ。
実は頼んでも無い激務を皆が始め、ねぎらいや謝罪やお願いを強要されたと思う場面もあった。念を押すが、僕はそれを要らないと感じていたのに。
ならば僕みたいに中途半端な権限しかない人間を、名ばかりでトップに据えてほしくはなかったな、と。今回の性質としては、僕がプレイヤーの方がよかった。
―ということでよく、よく、よ~くわかったのだが、自分の裁量が無い仕事はムッチャクチャ面白くない。後半はそれこそ、熱意がゼロになりかけていた程だ。
少なくとも次年度は、今回担当した件からは全力で外れるよう工作する。
終わりに。:つまり権力がほしい。
ってことで乱暴にまとめれば、僕には権限委託が足りなかったなと強く感じる次第である。
サポートの名のもとに、船頭を多くし過ぎた!結果、僕が一番鬼のように忙しいという、謎の矛盾を生んでしまったという話。
選手より肉体的に疲労する監督は想像できないはずだ。だが僕は、そうなってしまった。つまり、何かがおかしい。では、どこがおかしい?
・・・そこはやはり、権限委託だろうな、と。自分で言うのもなんだが、僕は自分が出せる能力の5割くらいしか発揮していない気がしている程だ。
『好きにしていいって言いましたよね?』と何度怒ろうとしたかわからない。ではなぜ怒らなかったか?『無責任なことは言うな』と先に怒られたからだ。
大義名分が出来たら、最後に勝つのは肩書だ。龍が如くではないが、結局最後に皆がひれ伏すのは、カンバンであり伝説であり肩書なのかもしれない。
いやー、今回の件はマジで疲れた。後は自分のメンタルを整えて、その後色んな施策に落とし込む方向に頭を使うことにしよう。
細かい振り返りは要らない。今の僕に必要なのは休息だ。だから、こっから先の後始末はチョチョイとやって、さっさと役目を終えるとしよう・・・・。
ってことで、ドロドロした話であったが、僕みたく歴が浅いのに何かを任されたときは、参考にされてはどうだろうか。では今日はこの辺で。