僕はネガティブだけど、それなりに充実した人生を生きたいと思う。

「ネガティブ」で片づけず、自分の観察を続けたい。

一週間・『即断即決』生活。  

僕のコンプレックスに、『決断や取り掛かりが遅い』というのがある。

 

一時期はそれも個性だと開き直っていたが、キャリアや年齢を重ねるにつれ責任も増し、そうもいかなくなってきたのが現状だ。

 

そんな僕だが、悩みを抱える友達や生徒には、よく『成長マインドセットの話をしている。 

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簡単に言えば、人間の能力は、少なくとも現時点より、正しい努力や心の持ちようで変えられるというものだ。

 

これを周りに唱えている僕が、自分の弱点を自覚しつつも、変えられないと呻吟しているなんて、もはやちょっとしたお笑いである。

 

ということで今週は、意識して『即断即決』を心がけ、実践することに決めた。

 

結果、僕は変われるのか否か?それは、企画を始めようとしている現段階では分からない。でも、きっと良い方向には進むはず。

 

それを信じて、この一週間を日記にしたためることにする。

 

尚、そのときそのときの感覚を大切にしたいので、あえて修整は入れていない。そういう意味でも生々しい日記なのではないだろうか。

 

では、以下本編である。

 

 

  

導入:マインドセットの開始。

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 まずは導入からだ。これからの生活を始めるにあたり、まずは心の持ちようを整える必要がある。

 

そこで取り組んだのが、以下の2点である。

 

①即断即決を実践する人たちの言葉から学ぶ。

 

自分の本棚にある本の内、ヒントになりそうなそれに絞って、起きてすぐと寝る前に読むようにしている。

上記の3冊は、『決断の大切さ』や『その方法論』について、余すことなく書いてある。文体も簡潔で、すらすら読めるのもまた嬉しい。

 

とはいえ、ただ読むだけだと頭に入るわけがないので、『実生活ではこう活かそう』といった風に、イメトレもセットで取り組んでいる

 

方法論や思想がより当事者意識をもって学べるので、この読書の仕方はオススメだ。

 

まず心構えを作りつつ、並行して以下のことにも取り組んでいる。

 

②『決断』に関するルールを決める。

 

有無を言わさず適用する『ルール』を持っている人は強い。だから少し考えて、『決断』するに際しての決めごとを自分に課すこととした。

 

ボトルネックに当たる仕事は、LINEではなく電話で即決。(電話は嫌いだが止む無し)

 

・ただし、報告や連絡だけに当たるタスクは、LINEで済ませる。

 

・1つのことを熟考するのは、5分まで。

 

・抽象的で手が出ないタスクは、3分程度で思いつく限り細分化する。

  

と、こんな感じ。どれも行動が速い人は無意識下で行えているもの、ともいえる。才能が無いならツールやルールで何とかすればいいだけだ。

 

ということで下ごしらえはこの辺にしておいて・・。

 

以下、実践してみての日記である。

 

1日目

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決めたら決めたで、最初は抵抗や戸惑いがあるもの。初めのうちのそういった違和感は、成長痛としてスルーしよう。

 

今日も色んな案件が発生したが、とりあえず熟考グセを意識して止めた。

 

残り時間が少ない中、将棋で次の手を決めねばならないような状況。そんな風な状態に、あえて自分を置いたのだ。

 

いつもなら先延ばしにしがちな電話。期限は先だけど、今やっといた方がよい資料作成。それらに取り掛かり、全て終わらせ切ったのだ。

 

すると、疲労度もセットでずしりと降ってきたが、終わったタスクの総量はいきなり増えた

 

これの弊害はあるのだろうか。あるにしても、こればかりは時間をおかないと分からないことではある。

 

とりあえず今日の時点では、パッパと取り組み終わらせることで、充実感は得られた。それで良しとすることにしよう。

 

とりあえず心地よく眠い。酒も不要だ。この行を書いたらさっさと寝て、また明日に備えることとする。

 

2日目

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自分の中の先延ばし魔が、『電話は明日にしてしまえよ』と囁いてくる。だから、意識してそれに抗うことに決めた。

 

『今は忙しいだろうな・・』『まだ頭の中で言いたいことをまとめてないな・・』というネガティブが立ち込めるが、それに臆さず発信ボタンを押す。

 

結果、アドリブな対応であったものの、首尾よく話はまとまった。これは良い成功体験ではないか。

 

勢いづいた僕は、1日にした電話の自己ベストを更新すべく、溜まりそうなタスクを次々と消していった。

 

一つ片づければ、別のタスクが出てくる。しかしそれは、前進している証。そう前向きに解釈し、今日もつつがなく即断即決生活をクリアできた。

 

2日目にして、ハッキリと実感できていることがある。自分が仕事をコントロールしているという感覚が強くなったのだ。

 

いわば、主体的に仕事をしているという感じに近い。作業をこなす量は増えたが、他人にやれと言われた結果ではないから、だと思う。

 

肉体的・精神的疲労はやはり重いが、それはケアの仕方でどうにでもなる話である。

 

今日もしっかり休み、また明日も『即断即決』を心がけよう。

 

3日目

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 ちょっと意外な状況になっている。とにかく素早く、『完了』を意識して行動し続けた結果、ハッキリと現状空きができたのだ。

 

何かに追われている感覚も無ければ、何度も確認したので、タスクが抜けているというワケでもない。これはこれで良いのだろうか。

 

やはりというか、僕は意外とアドリブが利く人間なのかもしれない。いや、ちょっとインポスターが入っているな。ここまでやったら認めるべきだろう。

 

"僕は実のところ、アドリブ型の人間"なのだ。生まれ持ったネガティブにより完全に隠されていたが、石橋を叩かなくても案外大丈夫っぽい。

 

準備してもしなくても、受けるダメージは同じ。ぶっちゃけ、相当にネガティブなので、自分にとっては準備不足でも、世間的にはそうでないと言えるらしい。

 

―となれば、やりたかったけど(先延ばしの結果生まれてた)時間的制約のせいで出来なかった、長期のプランを詰める、貴重な時間に使わせてもらおう。

 

仕事が降ってきても、それをすぐさま消すという感覚の快感や恩恵は、じわじわと分かってきている。

 

自分が変わりつつあるのが分かる。

 

明日もこの調子で頑張ろう。そうしよう。

 

4日目

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振り返ってみれば、イレギュラーな対応や、会議の延長などが重なり、思ったほど自由時間が取れなかった。

 

手帳に書き出したものの、未遂に終わったタスクが少々ある。次々と仕事を消化した実感はあるが、単純に時間的な限界だと思う。

 

以前ならばそれを自分に突き付けて、悩んだり反省したりとかしていたものだ。

 

だが、そういったネガティブな考え方や、感情を意識して割引くと、物事の正しい姿が見えてくる。

 

期限はまだ先だし、本当にしなければならなかったことは、即座に取り掛かったり、隙間時間に処理したりで、無事に完了できている。

 

つまり、自分が自分を責める理由は何もないのだ。明日でいいことを今日できなかったからといって悔やむなんて、バカげている。

 

ひたすら平常心で。『決断力』に書いてあったこのフレーズが、身に染みる1日であった。

 

5日目

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 今日はボトルネックについて深く考えさせられた。

 

ボトルネック』とは簡単に言えば、物事を進めるにあたり障害となっている部分・・という認識である。

例えば、サクサクとYoutubeを観たいとして、携帯電話の機能がそもそもポンコツという状態に似ている。

 

この時は、いくらwi-fiだのの設備を整えたところで、あまり意味はない。まず手を付けるは、機種変とかその辺りだろう。

 

そういったボトルネックが、自分の努力で何とでもなるのなら、さっさと突き止めて解決すれば済む話だが・・。

 

今日は、『他者』がそれに関わっているため、非常にやきもきした。話を先に進めるために確約を取りたいのだが、一切電話がつながらなかったのだ。

 

昼に電話して、ダメ。夕方に再チャレンジして、ダメ。無礼を承知で夜に電話もしたが・・ダメ。

 

上司からせっつかれるも、芳しくない返答しかできないので、目に見えてイライラしているのが伝わる。

 

僕は行動が遅く、なかなか結果を出してこないという印象が強くあるためだろう。事情はどうあれ、遅延は認めないという姿勢が、ひしひしと伝わる。

 

最近はこの辺の不要な圧をスルーするのが上手になってきたので、不必要にダメージは受けていない。

 

ただ、これに関する健全な向き合い方は何なのだろうか、とは思わされた。ビジネスの定義さえ外せば、悪者は誰もいないはずなのだ。

 

参考になったのは、昔買ったこのシリーズの文言。その中に、『怒りを買い辛い報告の仕方』と言うのがあった。

それによれば、『経過報告の形』を取るのがコツなのだという。『現状はこうです』と伝えるのは共通なのだが、大切なのはその後。

 

『どうしたらいいですか?』と責任を取らせるような仰ぎ方をすると、怒りっぽい上司の怒りを買うのだという。なるほど、と思う。

 

だが、『これから、こうします』という報告で締めると、『責任は自分にあるので、必ず対処します』という姿勢が伝わるのだとか。

 

自分が上司の立場になったら・・と考えてみた。部下から報告を受けたとして、欲しいのは確かに、『これから』のプランである。

 

思い返せば、『現状』を伝えて終わりだった僕の対応に非があると言えそうだ。

 

非があるのは言い過ぎかもしれないが、少なくとももっと上手なやりようはあったに違いない。

 

反省はするが、後悔はしない。自分の中に経験値として蓄積できたので、その他の不要な感情は捨て去るに限る。

 

『即断即決』に他者が絡むと、その流れを止められることがある。そしてそれが、どうにもならないこともまた然り。

 

そういうときの身の処し方は、きちんと用意しておいた方がよさそうだ。

 

結局、今日もまた深いことが、『素早い行動』を意識した結果学べたのであった。

 

6日目

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 今日は会社内で研修の日であった。腰を据えて未来を考えることがテーマだったので、『即断即決』を意識するタイミングは少ない。

 

だから、それを意識できる場で積極的に生かしてみた。例えば、質疑応答への返事は、えー、とかうーん、といった前置きなしに、即始める、等。

 

或いは、今後の目標を考える際、『即断即決』に近いことを試してみた。

 

『これをやったらどう思うか、思われるか』という感情論を意識して排除し、『では具体的にどうやって?』という施策を考えたのだ。

 

やはり、現状や失敗のイメージに意識を向ける限り、なかなか前には進めないし、何より楽しくない。

 

『即断即決』はもしかしたら、行動が速くなり成功が増えるのも勿論だが、当人のモチベーションがアップするという恩恵もあるのかもしれない。

 

この6日間で、だいぶこのエッセンスが染み込んできた実感がある。だが、まだまだの面もある。

 

しかし、目を向けるべきはこれからである。あと1日、学びの多い日にしよう。

 

7日目

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今日は10月の休みを死守するための先行投資という位置づけで、休日出社をした。

 

―だが不思議なことに、どうにも調子が出ず、タスクの遅延を食い止めるのにかなりの精神力を使ってしまった。

 

恐らく、気分転換の暇がなく、精神が疲れているとかそういう状態なのだろう。しばらく耐えながら頑張ってみたが、やはりパフォーマンスは悪い。

 

こういうときは無理にテンションを整えても無駄だ。別に連続してこういう状態というワケでもないので、今日はおとなしくペースを落としておこうと思う。

 

終えてみての感想。

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最終日だけやや疲れが出たものの、トータルで見れば成果が目立つ一週間であった。

 

『即断即決』は確かに疲れる。他にもっといい選択肢があったのではと、後になって思うこともある。

 

だが、それを遥かに上回る実績を作ることができた。自分の経験値としても、この日々はとても有意義だったと思う。

 

日頃から行動が速い人に憧れがあるなら、『期限を決めて』そういう生き様を真似してはいかがだろうか。

 

とりあえず僕が試した限りでは、メリットしかなく、今後も続けない理由がない。手放しにオススメしても良いくらいだ。

 

やると決めたら、とりあえず、やる。

 

この日々を、これからも意識して実践していきたい。

 

ということでここまで長々と、お読みいただきありがとうございました。