僕はネガティブだけど、それなりに充実した人生を生きたいと思う。

「ネガティブ」で片づけず、自分の観察を続けたい。

ポジティブ思考が苦手なら、『笑い話思考』はいかがでしょう?という提案。

トーク番組が大好きだ。Amazonプライム等のサービスを使い、ほとんど毎日視聴している。

 

無論、『話術の勉強!』なんて堅苦しい大義名分は無く、ただの息抜き、そして大切な息抜きとして、である。

 

そして最近。

 

いつも通りエピソードトークを聞いて、笑っている最中に、あることに気が付いた。

 

『この話ってこの人が喋ると面白いけど、冷静に考えたら結構辛い話じゃね?』というものだ。

 

―例えば、最近奥さんに虐げられているとか、暴言を吐かれるとか、とある店の店員に無礼な対応を受けたとか、そういうヤツ。

 

冷静に考えれば心に相当なダメージがあるモノばかりである。だがそれを、彼らは笑いながら話し、聞いた人たちは皆笑っている

 

これは・・流石プロ!と納得しても良いのだが、この中には僕たちネガティブにとっても大事なヒントが隠されている気がしてならない。

 

そこで今日は、ポジティブ思考がイマイチわからない、或いは苦手と言う同志に向けて、この別角度からのネガティブ対処を考えてみる。

 

今日はそれを『笑い話思考』と名付けておこう。では、以下その続き。

 

 

  

『笑い話思考』とは?

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簡単に言えば、『他者にどう喋れば、このエピソードって笑い話になるかな?』と言う目線で、出来事を見つめなおすというものである。

 

転んでもただでは起きないという言葉があるが、それに近い意味ともいえる。ただ辛くて終わりではなく、話のネタにしてしまうのだ。

 

さて。定義づけはこれくらいあっさりにしておいて、どんどん話を進めてみよう。

 

『笑い話思考』は、科学的にもメンタルに良いような気がしてならない。

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この『笑い話思考』の優れた点は、ネガティブ思考の根源である『反芻思考』を食い止める有効な手だというところにある。

 

『反芻思考』とは、ネガティブな記憶をどんどん連想し、脳内でそれを膨らませてしまうというイメージに近い。

 

例えば、『失敗して怒られた・・』→『そういえばあの時も同じミスをしたな・・』→『俺って駄目だな・・』という具合。

 

この厄介な『反芻思考』を止めるためには、ネガティブのループを意識して食い止めるというのが必要で、それは同時に難度が高い

 

考えるな!と言えば考えてしまう、というのは、誰しも経験があることではなかろうか。

 

だが、『笑い話思考』で出来事を見つめ直すと、『ネガティブ』とは別の観点でそれを眺めることが可能になる。

 

つまり、『ネガティブなループ』を、脱することができるのだ。集中の対象を、『ネガティブ』から『エピソードづくり』に転換できるのも大きい。

 

さてさて。

 

ではいよいよ、無駄に大量のそれを視聴してきた僕が気付いた、『笑い話思考のテンプレ』を、思いつくまま列挙していく。

 

『笑い話思考』のテンプレ。

 

擬声語をたっぷり混ぜる。

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得てして話が面白い人は、その表現が面白いとも言える。特徴的なのは、その『擬声語』の多さである。

 

擬声語とは簡単に言えば『音を声で表した語』である。例えば、『ドアが閉まった』を、『ドアがガチャンとなった』と言う感じ。

 

エピソードを話すときは、擬声語に変えれるところをなるべくそうするだけで、面白さが変わるから不思議なものだ。

 

オリジナリティ溢れる擬声語を使い、自分のヘマを面白く伝えてみよう。

 

②情景描写を混ぜる。

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いつ、どんな場所で、誰が・・といった情報が無ければ、聞いてる側は場面がイメージしづらい。イメージしづらいものは、共感がしづらい。つまり、面白くない

 

伝えすぎても話が進まないが、最低限の『状況の説明』は織り交ぜよう。それが、いわゆる『情景描写』である。

 

尚、情景描写の教科書になるものは、僕は『小説』だと思う。小説を読み、場面説明のストックをためるのも、エピソード作りには大切な努力。

 

いつ?どこで?誰が?

 

こういった最低限の情報は、必ず伝えるようにしよう。

 

③『自分が面白いと思って』話そう。

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これは根本のお話。どんなに素材が良くても、発言者がお葬式帰りみたいなトーンで話せば、それは全て悲劇

 

『これは笑ってもいいんだよ』というサインは、必ず会話の中で醸し出すこと。極めて大切だ。

 

ただ、爆笑しながら話すと、聞いてる側は引いてしまう。表情は柔らかく、でも爆笑はせず。

 

ちょうどいい温度で話すように気を付けよう。

 

④オチは気にしすぎない。

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僕みたく完璧主義の人は、起承転結にこだわりすぎるきらいがある。僕もかつてはそうだったが、最近はあんまり気にしていない。

 

僕らはプロの芸人ではないのだ。オチが微妙と言って、そこに噛みつく人は圧倒的に少数派だし、気にしてもしゃーなし。

 

最後を気にしすぎるあまり、そこまでがブレれば本末転倒。神経質になり過ぎないように心がけよう。

 

ジェスチャーもふんだんに!

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これはTEDという大会でのプレゼンを分析した本にもあったのだが、ジェスチャーはやはり多い方が、メッセージが伝わる

 

語彙力が乏しくても、そこを身振り手振りに置き換えれば、案外話は膨らんでいく。

 

コップなどを倒さないように気を付けつつ、ジェスチャーはたっぷりと入れてみよう。

  

エピソードトークの参考になりそうな諸々。

 

では最後に、こういったトークの参考になりそうな本とDVDを列挙しておく。いきなり全部はやり過ぎなので、合いそうなものから手にとってみてほしい。

 

終わりに。

 

どんな悲劇も捉え方と伝え方次第。笑い話に変えられるなら御の字ではないか。

 

それに、やはり辛い出来事程、笑えたり笑ったりしてもらえた方が気が楽になる。(人によるけど)

 

ネガティブ思考に一石を投じるかもしれないこの考え方、よろしければ試してみてほしい。

 

それでは今日はこの辺で。