相も変わらず、毎日読書を続けている。
起きてすぐと、寝る前。これは完全に習慣と化した。
本の内訳は、ビジネス書やドキュメンタリー系が大半で、小説はほんの少しである。(ストーリーを丹念に追う集中力が無い・・)
だが、長いこと、『読んでもあまり頭に入らねぇなぁ~』という悩みを抱えてもいた。何度も読めば飽きてくるので、なかなかのジレンマである。
そんな僕だが、色々と調べたり知ったりした情報を基に、読書の方法を少し変えてみた結果、『頭に残る率が全然違う!』という感動を最近覚えている。
これは結構有意義なお話だと感じるので、ここにまとめてシェアしておこう。
思い出し法
一番シンプルで、効果が高い方法。
学習参考書だと大体見開き2ページ、ビジネス書だと章ごとぐらいで、一度本を閉じ、その内容を思い出す。これだけだ。
思い出すと言っても、何も空で言えるレベルに頭に叩き込めという話ではない。
『えーと、今の章で言ってたのは・・楽観はしない、悲観もしない、平常心が大切とか、そういう文言だったなあ』
と言う風に、書いてあったことをふんわりと思い出す程度で十分だ。これだけで、頭に残る率は劇的に高まるので不思議なもの。
体感としては、ただ読み流すのに比べ3~5倍くらいは覚えられる。ほんのひと手間でここまで変わるのだから、ぜひ試してみてほしい。
言い換え法
特に文体がカタい本にオススメ。そのままだと分かりづらいなら、自分なりに工夫して言い換えれば、記憶に残りやすくなる。
『王政復古の大号令って、つまり天皇が中心の世の中に戻しますよ的な意味か』
みたいな雑な言い換えでも構わない。この一工夫で記憶に残りやすくなるから不思議なものだ。
得てして、記憶力が良い奴は、自分の言い方で物事を説明することが多い。(自分が覚えやすいように工夫するのは、記憶術としても効果的という)
その意味でも、この手法を使うのは大いにアリであろう。
似ているものと結び付ける法
さっきの話とかなり似ているが、要するに『この記述、あの本にもあったなぁ』というのを意識して結び付けるというものだ。
僕自身、普段から本を読みながら、『なんか似てる』という感覚を持つことはある。それはチャンスのサインだ。
『小さなことにくよくよしろよって、つまり雑事を怠らないってことだよな。そういえばあの本とこの本にも載ってたな~』
と言う風に記憶を繋げることで、思わぬアイデアが閃いたり、他の本の内容を思い出せたりと、副産物は多い。
難度はやや高いが、意識しておいて損はないと言える。
人に喋っちゃう法
自分の中で落とし込み切れていない話や、それができているか微妙なのは、人に喋るようにしている。(特に時事ネタで)
説明しきれれば頭に残っている証拠だし、そうすることでより要点がまとまった記憶ができる。
逆に説明に難儀すれば、それはまだ勉強が足りないということだし、補強すべきポイントもはっきりとする。
酒席などではウザがられるかもしれないが、人に授業をするという意識を持つと、記憶術としては大変優れた方法になるのでオススメだ。
2日続けて読んでみる法
これはちょっとしたおまけみたいなもの。
情報量が多かったり、試験の問題がそこから出たりと言った風に、急ぎ記憶を作りたいときは、なるべく日を空けず復習をするようにしている。
3日連続まで行くとさすがに飽きるが、2日続けて上記の方法を使い本を読めば、大抵はすぐ覚えられると感じる。
ただし、読書のスピードはどうしても落ちるので、メインに据えるというよりも場合によりけり、と言える。
参考図書
今まで書いたことは、実はこの本のほぼ受け売りである。
仕事柄こういうテーマが気になるのもあるが、見た瞬間にコンビニで即買いしてしまった一冊。
ハッキリ言って、これは3000円くらいしても、僕は買う。それくらい濃く、有益な情報がシンプルにまとまっているのだ。
つらつらと書いた読書法は、この本にあったことを少しアレンジしたに過ぎない。『科学的に』認められたというお墨付きである。
本来は『学習法』に関する話で、ここに書いたことはもちろんほんの触りに過ぎない。全体が気になる人は、ぜひ手に取ってみてほしい。
―という紹介をもって、今日は終わりとする。
※そもそも読書って何のためにするの?という方に向けて、昔こういうのも書いてます。↓
hitomishiriteki-jinseikun.hatenablog.com