今日は不安傾向が強い人にとって『あるある』の話を書いてみる。
ついこないだ、ある電話が掛かってきた。コンプライアンスに引っ掛からない程度にぼかすと、顧客からの『止めようかしら』みたいな内容だった。
僕らは結構密な関係を築くのが特徴の客商売であり、それを止められることは、色々とデカいダメージを負うことに他ならない。
必死だったのであまり覚えてはいないが、僕は話を聞き、その上で代替案を0.1秒以内に即レスし続けた。(※それはこの記事を思い出したからだ↓)
結果、一度持ち帰って再検討する―というところまで粘ることは出来た。この先どう転ぶかはわからないが、首の皮一枚繋がったと言えるかな、と。
さて。正直、話を理解し即答し続けるということが『できた』ので、そこは僕の成長として受け止められるのだが・・・。未熟だと感じるところもあった。
それは、いの一番に浮かんだのが、『どう上司に報告しよう』という一点だったことだ。
つまり、僕は『このやり取りの結果、怒られること』に恐怖してしまったのだ。本当に子どもみたいな話で情けない。
―情けないと思ったのだから、これを機に己の弱さと徹底的に向き合う方がよさそうだ。僕はここから、経験則と学びを絶対に得てやる。
以下、僕なりの僕の分析を行い、そして皆様に伝えられる何かに変えられるよう、頑張ってみる。
まずこれは、『強み』の裏返しか否か。
羽生善治氏も著書『決断力』の中で言っていたが、『弱み』こそ『強み』である可能性もあるので、一面だけ見てそれを打ち消す努力をするのもちょい危険かなと。
だからまずは考えてみた。『誰かに怒られること』を恐怖する僕の性格は、強みに使えるところは無いか…?
・・・・
無ぇ。
ああ、これはもうハッキリとした弱点だ。消したところで悪影響は出ない。
いうなれば、白い壁に目立つように付いた汚れみたいなものだ。拭き取らなくても『これはこれで味が・・』とは絶対にならない。掃除せねばならないのだ。
したがって、ここから先は、この性格をあちこちから見つめ、その打開策を調べる作業に移ろうと思う。
先立つものが『感情』であることを、僕はコントロールして止めたい。
正直、僕が一番に『ないなー』と思ったのは、『怒られたらうんぬん』という感情が先だったことだ。
僕は何か予期せぬ事態が起きたとき、『次善策』、或いはそれを考え付くためのプロセスが一番に浮かぶ大人になりたいのだ。
今回だってそうだ。一通りの電話対応が終わった後、例えば『説得』について情報を集めたり、先輩・上司に相談して知恵を拝借したり、打てる手は山ほどある。
感情に流されてアワアワしても、得られるものは何もない。他力本願ですらない時点で、小物としか言えない。
『感情論が何かを解決することは絶対に無い』
ということが、堀江貴文氏の著書『多動力』の中に書いてあった。実際、『その通り!』と思ったし、今でも思う。
だが、言うは易く行うは難し。ひたすらにそのハードルの高さ、険しさ、重さをひしひしと感じている。
僕には『瞬時に冷静になる才能』が全くない。では、どうするか?
ここまで見ればわかる通り、僕には『冷静』になる才能がない。
超絶練習をすれば、大根役者よりちょいマシ程度に演技は出来るだろうが、それは根本的な解決にならない。
ならばトレーニングをするしかないだろう。ということで、調べてみた。
すると、決定打になり得るくらい具体的な話に行きついた。
これらこそが、『不安な気持ちを静め、的確な判断を取れるようにするためのコツや訓練法』なのだという。順に2つ、紹介してみよう。
①自分の感情を細かく把握する
かなり意外なのだが、【感情】を言葉にするのが上手な人ほど、的確な判断を下せるのだという。
例えば、何かイラっとしたら【ムカつく!】で終わる人ではなく、【あの発言に対し、胸が熱くなるような怒りを覚える】みたいに表現できる人と言える。
聞こえは眉唾物だが、効果は方々で実証されつつあるらしい。
これのオススメのトレーニング法として、【感情表現に注目しつつ、小説を読む】というのがあった。
普段小説は読まない僕だが、これを機に明治の文豪の作品とかに挑んでみようかな・・・と考えている。
②他者視点
『不安』をはじめとする感情から自分をドライに切り離す術として、『他者視点』が大切だという。
要は、『悩んでいる自分に自分がアドバイスする』という感じの話だ。
例えば、『おい、○○!落ち込む前にすることがあるだろ?』と脳内で問いかけてみるのが、一番簡単な『他者視点』である。
では、この目線をどう手に入れるか?実際はマジで客観視できればいいので、試しに『何かしている自分』を動画に録ってみても良いかと思う。
僕は結構それで、『周りから見た自分』の像がイメージし易くなった。オススメである。
―ということで、やはり具体的なトレーニング法はあった。これは救いになる。
僕は今日から小説を読み、自分を外から見ているイメージを練習する。
終わりに。
こういう風に、ミスをしたとき『誰かに怒られる』という恐怖がまず浮かんでしまう人、正直かなり多いと思う。
それについて、どうすることもできないと考えている人も、多分同じだろう。
具体的な策こそ見つけたが、面白いほど『ネアカ』の人がくれる助言と被っていない。(場数を踏め!恥をかけ!当たって砕けろ!考えるな!みたいな)
調べてみることで、だいぶ心の動揺は静まった。そう考えれば、この一件も悪くない。
勿論こんなショック一発程度で僕の価値観や思考体系は変わらないだろうが、そのきっかけをつかんだとは言えそうである。
日進月歩、ほどほどに継続し頑張ってみよう。
早く精神的に成長したいなぁ。大人になりてぇなー。ちくしょー。