母さんがくれた片頭痛遺伝子が、最近存在感を増してきておりキッツイです。病気の完全体、中元です。
さて。どうでもいいのだが、僕の家の本棚には、ビジネス書と呼ばれるものが大量に並んでいる。
これらはもともと、今以上に人生で思いきり迷子になっていた頃に、「道しるべ」として買い漁ったものがほとんどである。
こういった本を集める人に冷笑が向けられることは確かに多いが、本に対する姿勢や期待をコントロールできれば、非常に有益だと感じている。
しかし、本に対し、「そのまま使える魔法の答え」のようなものを期待していると、途端に無用の長物に化けるから不思議だとも思う。
ってことで今日は、本そのものに救いを求めがちなネガティブ同志に向けて、オススメの【ビジネス書】との接し方について書いてみようと思う。
「読書は著書との対話である」
Daigo氏の発言で、「読書はインプット的な時間ではなく、自分の知見や疑問を投げかけながら読むのが大切なので、いわばアウトプットと言える」 という言葉がある。
これを聞いたとき、「マジか!」と目からウロコの感覚を抱いたことをはっきりと覚えている。だがその興奮が冷めたあと、冷静になってふと思った。
「そりゃそうだよな」
ー一回心をへし折った時期に悟ったが、貪るように本を読んでも、”答え”がそこに書かれていることはまずない。
そこに記されているのは、【ヒント】である。やはり本に書かれた知識は偉大だが、ナビしてくれるのは目的地の直前まで。
そこに辿り着くための最後の段階では、どうしても自分で道を切り開かねばならない。そのため、知識を自分に必要な形に活かすことが絶対必要になってくるのだ。
「決断力」にも書いてあったが、知識は知恵に昇華しないと使い物にはならないのだ。そして知恵に昇華するために必要なのは、【検証】である。
①本に書いてあった知識を得たら、②自分が置かれている状況にアレンジし、③実際に使ってみて、④得られたデータを基に修整する。
①の段階のことを重ねる人は、それはそれで”博識”と言われるだろうが、物知りは所詮Googleに勝てない。②から先のことをしないと、本を読む意味は無いとさえ思う。
僕は長いこと、本を読んで、それに満足していた。①で悦に入っていたのだ。これでは成長もクソも無い。今思えば、貴重な時間をかなり闇に溶かしたとさえ思う。
逆に言えば、本を読んでもいまいち自分の中でブレイクスルーを起こせない人は、②から先のプロセスが欠けているだけという可能性もある。
と言うことで次項では、読んだ後に起こすべきアクションについて、参考になる情報源を載せつつ、紹介していきたいと思う。
実践あるのみ! ~できればそれでトクをするシステムも作るべし~
月並みだが、やはり知識は使ってナンボである。もちろん議論における切り替えし術など、覚えてすぐ使えるとは限らないモノもあるが、チャンスが来たら即実践である。
例えば、【SHOWROOM】の前田裕二氏は、【読書をしつつ、実践する行動を書き出しておく】という風にインタビューで答えている程だ。
トップランナーとして走り続ける人がそうなのだから、小説とかじゃない限り、読んだら試すがひとセットなのだと思う。
わかり易いのが料理のレシピ集だ。それは、その指示に従えば同じ味にできることが前提であり、つまり実践しないとただの料理図鑑である。
もちろんそれを読みふけって悦に入るのが趣味という特殊な人はそれでいいのだが、僕はそれを使って実際に作って、美味しいという満足と経験を得たい。
ただ不思議なもので、一度再現しようと頑張ると、真似してるだけなハズなのに結構気づきが多いのだ。
マヨネーズと合いそう、もう少し調味料が多い方が好み、ごま油で作ったらどうなるだろう、等々。
これらはいわば【自分なりの仮説】であり、それを突き詰めていくと、オリジナルな知恵という枝が伸びるような感覚がある。
公式っぽく書くと、【知識+実践(≒検証)=知恵】という感じなのだろう。そしてこれは、間違っていない自負がある。
―ここに書いたことだけで、好奇心が強い人なら行動のモチベになったりするのだが、どうしても「実践して失敗したらどうしよう」と思う人もいると思う。
難度は高いのだが、失敗したらしたで、それが活きるシステムを創ってみるのはどうだろうか。
例えば僕の仕事は塾講師なので、本に書いてあることを試して失敗しても、それは生徒に話すネタとして生かすことができる。
もしそうじゃなくても、こうしてブログの記事に書いてしまえば、やはりネタとして使えるので、僕としてはオイシイ話である。
最悪、日記に書いて蓄積するだけでも全然違う。こんな風に頭から経験を出しとく場を作っとくと、ダメージが減るため、行動に踏み出しやすくなるというワケ。
友達のLINEグループに投下するとかでもいいので、何か一工夫できないか、一旦考えてみるのも手である。
おわりに。:【答え】はビジネス書に書いちゃない。
最後に念押しだが、ことビジネス書においては、【答え】はそこにそのまま書いてあるわけではない。
「ピクサー流・創造するちから」にも書いてあるが、アイデア(≒答え)は掘り出すものではなく、創り上げるものである。
とっとと生んで、色んなフィードバックを与え、成長させていく。大事に大事に頭の中で抱えていても、それは何も生まないのだ。
答えは化石のようにどこかに最初から存在していて、それを丁寧に掘り出すように探せばいい・・という話ではないのだ。
【答え】は存在しない。だからゼロから創らないといけない。30手前にして、マジ身に染みて感じることである。
少し勘違いをして、時間を浪費するネガティブが減ることを、願ってやまない。
では今日はこの辺で。